特殊vd♀



その頃の俺達はまだ5、6歳位だったろうか。双子の兄である俺は父方の一族に引き取られ、片割れの妹と離ればなれになった。

今思えば、あれが今生の別れだった。



父は高位の貴族。母は低い身分であり、荒れた地で育った。二人は許されない恋をした。最終的には身分の差という現実に二人の関係は引き裂かれてしまった。

だが父の親族の一人がこう言い出した。父の血を継いだ息子ならば敷居を跨ぐ事を許してやろうと。




×
「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -