あいしています

現代パロ N♀D



俺はまだ赤ん坊だった頃に父が他界し、父の妹――叔母に預けられたそうです。叔母は結婚しておらず子供もいなかったので、丁度良いと周囲が決めた事でした。

叔母はその時まだ娘と言っても良い年頃で、俺を育てるのに骨が折れる位苦労したそうです。赤ん坊だった俺は夜泣き癖が強く、あの頃は不眠不休の日々を送っていたと言っていました。
それでも叔母は俺を育てる為に働きました。


俺は無事小学校に上がって、初めての参観日に叔母は保護者として見に来てくれました。周囲の母親達と比べまだ若い叔母は注目の的でした。

この時には既に叔母が実の母親ではないと知っていました。直感で分かっていたのです。ダンテと名前で呼ぶ俺に、叔母は何も言わず応えてくれます。きっと暗黙の了解だったのでしょう。


時は流れ、俺は中学、高校と進んだ頃。

反抗期はあっさりとしたもので、それ以降は互いにゆったりとした仲になっていました。親子とも違う、けれど絆は深いものです。

俺はこの頃から胸の中に違和感がありました。しかしそれが何であるかは分からず、気のせいだと思っていました。






やがて俺は独立ししばらく叔母の家を離れていたが、一通の手紙が届き俺はその家に戻ってきた。

元気だった筈の叔母は別人の様にやせ細り、ベッドに体を横たえていた。足を悪くしてしまったのだ。乾いた唇が「ごめんね」と呟くのを見て、俺は首を振って否定した。


「ダンテ。俺、思ったんだよ」
俺は今でも続いている胸の蟠りをついに吐露した。次第にダンテの表情が悲しみに染まっていくが、止まらなかった。

止まらなかったのだ。


「ネロ、聞きたくない」

俺は

「やめてくれ……」

ダンテを








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