ピエタ
1N♀1D R18
ベッドの軋む音や激しい吐息、自分の腰を締め付ける細い足、それから――何だったか。
毛布はとっくに床に落ちていて、冬の寒さなど意にも介さず俺とダンテは交わっていた。シーツに長い銀糸が散っているのがぼんやり映り、不思議と安心した。
「ダンテ」
わざと卑猥な音を立てながら、俺は彼女の羞恥を煽る。
「ァん、なー…に」
ダンテは蕩けきった顔で俺を見た。
「好きだ」
「ン…、うん」
「愛してる」
「うん…」
「だから、」
永劫に俺だけを愛してくれ。
そう言いたかったが、上手く口にできないままだった。
「ね、もっと…顔見せて」
ダンテは俺の前髪をかきあげて、額同士を合わせた。温かい。まるで母のようだ。
否、俺にとっての母は――ダンテだけだ。