ピエタ

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ベッドの軋む音や激しい吐息、自分の腰を締め付ける細い足、それから――何だったか。


毛布はとっくに床に落ちていて、冬の寒さなど意にも介さず俺とダンテは交わっていた。シーツに長い銀糸が散っているのがぼんやり映り、不思議と安心した。

「ダンテ」

わざと卑猥な音を立てながら、俺は彼女の羞恥を煽る。

「ァん、なー…に」

ダンテは蕩けきった顔で俺を見た。

「好きだ」
「ン…、うん」
「愛してる」
「うん…」
「だから、」





永劫に俺だけを愛してくれ。
そう言いたかったが、上手く口にできないままだった。

「ね、もっと…顔見せて」

ダンテは俺の前髪をかきあげて、額同士を合わせた。温かい。まるで母のようだ。

否、俺にとっての母は――ダンテだけだ。







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