ものの本性について

魔界の愉快な仲間たちと♀D(特殊)
R18



頼れるのは、自分自身の力のみ。片割れの兄も死に絶え、残るスパーダの血族は自分だけだ。ムンドゥスの所有物となっていたフォースエッジを取り返したダンテは、濃紅のドレスの裾を翻し階段を駆け下りる。

過去――必死の抵抗空しく、魔帝ムンドゥスの臣下に捕らえられた彼女は命だけは奪われずに済んだ。その代償に、屈服の証として魔帝の妻となり、その生き血を永久的に献上し続けるという地獄に等しい拷問が待ち受けていた。

死に至るギリギリまで血肉を搾取され、また魔帝含む異形の者との性交を日々繰り返し続けた彼女の心はゆっくりと死へ進んでいった。完全に死に行く前に、ダンテは僅かに残っていた悪魔狩人としての力を振り絞り、魔帝が不在である隙を狙い今に至る。

此処は魔帝が君臨する城、スパーダにまつわるものが全て眠る場所でもある。つまり、フォースエッジを魔剣スパーダに変化させたアミュレットも何処かに眠っている筈だ。スパーダは人間界への扉を開く鍵であり、かつ魔界を封印する鍵とも言える。魔剣スパーダさえあれば、ダンテは本当の意味で悪魔の呪縛から解き放たれるのだ。



しかし問題はその過程にある。魔帝の従える悪魔達との戦闘は避けられないという事だ。ダンテはフォースエッジを強く握りしめた後、背後にそっと隠す。今の彼女はまだ、"魔帝に体を捧ぐ従順な妻"だ。他者に裏切りを知られぬ様振る舞わなければならない。

古城の中にある庭園へ出た瞬間、足を止めた。どうやら彼女は、悪魔の気配をいち早く察したらしい。そこには悪魔・ノーバディが3体程おり、ダンテは慎重に歩みを進める。ノーバディに知能は無く、フォースエッジを握っていても特に何も反応は見せなかった。人間や敵と見なした者に容赦なく食らいつく習性があるが、仲間と認識した者にはよく懐く。魔帝の妻であるダンテは彼らの中では"仲間"に分類され、その内の一体が彼女の側へと近づくと甘える様にすりついた。

首筋を舐められても、ダンテは動揺しない。ようやく声を上げたのは、ノーバディの手が彼女のドレスの中を弄り始めた時だった。

「ンン…分かった…。いつもの、な……?」

要領を分かっているかの様子で、彼女は叢にしゃがみ大腿をさらした。3体は彼女の痴態に興奮したのか、僅かな間に取り囲む。一体が桃色に染まった秘部を舌で愛撫し、残りの二体はダンテの上半身を地面に押さえつける。雌の悪魔は魔界では数が少ないとされている。半魔であるダンテも例外ではなかった。

「ヒ……、あン、んぅ、ン…」

ノーバディはダンテの秘部を散々蹂躙した後、不気味なまでに怒張した雄の象徴を女陰の形に沿って擦り付け始める。緑の色をした悪魔の先走りと彼女の愛液が混じり合い糸を引く。

「ハァ…良いよ。来、て……」

亀頭がヌプンと音を立て入り込み、軈て竿すらも飲み込んでいく。最初は激痛で苦しんでいた行為も、今のダンテには慣れたものだ。この世界には己に権利など存在しない。悪魔の要求には全て応えなければならないのだから。

ノーバディの体に両足を絡め、ダンテは耐え続ける。激しいピストンを繰り返し、ノーバディはダンテの体を逃げられない様固め射精した。子宮に異形の物質が入って行く感覚に、ダンテは目を細めた。

残りの二匹が涎を垂らし凝視して来るのを察した彼女は、全裸になると他のもう一体の上に乗り上げる。そそり立つ雄に向け、緩慢な動作で腰を落とした。

「…あぐ…、…あぁンン…ッ」

全部鞘に収めた後、尻たぶを両手で広げ後ろにいた残りの一体を一瞥する。残りの一体は嬉々とした様子で、怒張の先端をダンテの小さな菊門へ押し入れる。

「ア…、怒るなって…お前の分も咥えてあげるから…。ホラ…、」

射精し終えた筈の一体の分も、ダンテは構わず咥内へ招き入れた。一度に三つもの悪魔を相手にしつつ、彼女は手慣れた様子で行為を進めていく。

3体が満足して寝入る頃には、かなりの時間が経過していた。ダンテは身嗜みを整えると、側に置いていたフォースエッジを手に取る。そして油断したままの悪魔の急所へ、刃先を当てた。





ダンテは庭園を抜けると、脱出の鍵を探す為の歩みを再開した。その顔に、先程の行為の余韻は微塵も残っていない。

手段を選んでいる余裕はない。それでも「生きて人間界へと帰る」という、たった一つの希望を脳裏に描いていた。





---
こんな脱出ゲームないかしら
あ、勿論バッドエンドで(^q^)


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -