サーカスの綱渡り

ネロアン初代♀
R-18グロ注意



ベッドに横たわって眠るバージルを眺め、やっと傷が消えたばかりの右瞼を指でなぞった。


一週間前の話になる。
その夜、バージルに食事を与えていると、何を思ったのか、バージルは無垢な様子で膳の上にあるフォークを手に取った。

直後、ダンテの右目に激痛が走る。バージルは何のためらいもなく、彼女の前髪で隠れていない方の目をフォークで刺したのだ。

バージルを相手にしていたゆえの油断だった。


フォークが引き抜かれた瞬間ダンテは悲鳴を上げ、床に座り込む。まるで非力な人間のようなその姿は、バージルの欲を掻き立てた。

ダンテは抵抗する間もなくズボンを下ろされ、バージルに犯された。他者が見ればおぞましい惨状だった。それから、暫く彼女は外出を控えるようにした。


後日、ダンテは鏡の前に立ち傷の治り具合を確かめていると、それを見ていたバージルが彼女の背にぴったりくっつき腕を回して来た。

「バージル。俺、」

その腕に手を添えると、ダンテは小さくこぼした。

「あんたが……少しずつだけど、元に戻ってきてるの分かるんだ。それだけで充分だし、何も望まないから…」












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