オスマンサス

3兄貴と初代♀
R-15



「今日来るなら電話位してくれよ。
色々用意したのにさ」
「別に必要ない」

彼女は一回り年下の"兄"を呆れ気味に見つめる。バージルは知ったものかと素っ気ない態度でダンテの横を通り過ぎた。その先は浴室。

世間はクリスマス一色だ。ダンテはそういう行事にはあまり関心を示さない。だが、兄と過ごすクリスマスイブならば悪くないと、酒棚からモスコミュール、グラス二つを取り出した。

今日だけ、恋人との逢瀬で浮き足立っているただの女でいられるのが、彼女は何となく嬉しかった。

事務所の掛札を裏返し、一階の灯りを消す。バージルが迷わず2階へ上がってこれるようにだ。2階の寝室に入り、蛍光灯をつけ、サイドテーブルの上に持ってきた酒瓶とグラスを並べた。


「あんた、マジかよ。風邪ひくぞ、ガウンだってあるのに」

兄のペースには悉く狂わされてばかりだと、彼女はつくづく思った。全裸で堂々と入室したバージルは、涼しげな顔でベッドに腰を下ろす。

「持ってきてやるから、待ってろ」

バージルは、服を出してこようと思い立ち上がりかけたダンテの腕を掴み、易々とベッドに組み敷いた。



「これからやるのにか」

ダンテの唇を堪能した後に、熱の籠った声でバージルは囁く。半勃ちのそれがダンテの太股に触れる。

「世話焼きの姉でも気取ったつもりか」

笑いを含んだ声でバージルは彼女に問うた。最初ダンテは驚いていたが、諦めたように伏せ目がちになった。

「物欲しげな目をしていた。俺の此処を見て」
「バージル…やだ、やめて」
「抱いて欲しいならそうと、はっきり言え」

バージルは、こうすれば"彼女ら"は決まって拒まない事を知っていた。

"ケダモノ"

ダンテの言葉など意に介さず、バージルは容赦なく衣服を乱していった。





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メリークリスマス🎅


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