creatures

スパーダ初代♀
特殊モノ、R15



「入っても構わないか?」
「ああ。どうぞ」

ダンテは子供二人が寝静まったのを確認し、後ろ手で扉を閉める。リビングに現れた父の姿を目にした彼女は、表情をわずかに綻ばせ歩み寄る。

「ふう、やっとゆっくりできる。」
「いつも子供たちをすまないな」
「いいよ…父さんとの子だもの」

ダンテは頭を振った。

「二人とも、私に似てしまったね」
「思うよ。だからその分愛おしいけど…」

スパーダはダンテの体を引き寄せた。艶のある髪を手に絡ませ、彼女の顎をとり口づける。



「あの時、受け入れてくれて嬉しかったな」

体格の良いスパーダはダンテの体をすっぽりおさめると、独り言のように呟いた。

「嫌がると思っていた?」
「自信がなかったんだ。私はお前の父親だし」
「何それ、これでもずっと好きだったのに」

スパーダの唇を細長い指がゆっくりなぞる。すねたような姿に、彼は端正な顔を崩して笑う。

「プロポーズした時のエヴァみたいだな」
「もう、父さん」
「おっと。名前で呼んでくれないのかい」

躊躇いながらも、彼女は口を開く。

「……キスして、スパーダ」


一人娘であるダンテは実の父親に種付けしてもらい、二人の兄弟を産んだ。それぞれバージル、ネロと名付けられすくすくと育っている。

元々授かりにくい体であった為、ようやく授かったと判明した時はしばし幸福に満ち足りていた。しかし約束事として、父親であるスパーダを夫として迎えなくてはならなかった。


その夜、ダンテはかつてのエヴァと同じく、スパーダの下で体を開きその欲望を受け入れた。




---
ハッピーハロウィン!






×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -