hag

3D♀→4N2D♀
特殊パロ



俺の義母(親父曰く"家内")は下に妹が3人もいる。4人姉妹という奴だ。姉妹らは淫魔(サキュバス)の血を受け継いでいる為、定期的に男の精を搾取しなければ生きていけない体質だ。だが義母――通称・2様は、一番年長というのもあり常に落ち着いている上、親父の精だけで十分事足りるようで、いたって普通の人間と変わりない生活ができている。だが問題は下の妹達だった。

次女、三女、四女はまさにサキュバス真っ盛りで、俺と親父は幾度も大変な目に合わされている。


俺は色々あって現在、4姉妹の次女の元で働いている。姉妹全員が同じ名前でややこしいので、こっちはオバサンと呼んでいる。オバサンは男を「誑し込むような」妙なクセがあり、その度俺は辟易している。

特に、淫魔の血が強くなる時期は――若い男の精を求め夜、外を出歩く事もあった。そんな見境のなさが嫌だった俺は、あの時期が訪れた際は率先してオバサンの相手をするようになった。それからは外の男を引っかける事をあまりしなくなり、何となくほっとしてはいたが…。

『長期の依頼で帰りは三日後になるから〜。その間、2のおばさまにでも世話になってて。そんじゃ☆』

だからといい、根っこにある奔放な性格が改善される訳でもない。


俺は半ば心の中でイラつきながら、親父と2様が住む家の呼び鈴を鳴らした。

ドアを開けたのは2様だった。2様は普段は無表情の顔をわずかに緩め、暖かく迎えた。俺は2様に対して好感を抱いている。オバサンみたいにずぼらじゃねえし、優しいし、清楚で綺麗だから。こんな妻を持つ親父が少し羨ましく思える位だ。

「親父はいないのか?」
「バージルは…長期の仕事が入ったから、しばらく帰らない。」

2様の後頭部には、珍しい形をした髪留めがつけられている。親父は遥か東方にあるとされる島国の文化を好んでいる為、おそらくそれに関係するものだろう。

「…あと、もう一人来てる」
「もう一人?」


「若が、遊びに来…」
「おおーっ!ネロじゃん、久しぶり!」

突如現れたのは、姉妹じゃ一番下の末っ子・若だ。ぶっちゃけオバサンの次に面倒な奴である。若はオバサンよりも輪をかけて自由を謳歌するタイプだから、俺はそれにずっと振り回されてきた。

若は俺の腕に引っ付き胸を押し付けてくる。完全に小悪魔だ。間違ってはいないが…。

「おい。あんまり引っ付くんじゃねえよ」
「いいじゃんこれ位、ただのスキンシップだろ?」

少しは年上のはずなのに、気の強い妹を持っているような心境だ。服装もかなり派手で、黒のキャミソールにショートパンツ、網タイツに覆われた足が何とも、…悩ましい。

またオバサンと同じく便利屋を営んでいるらしいが、生活費に悩んだ時はショーパブなどで稼ぎに行くそうだ。まだ未成年だってのに、よくもまあそんな娼婦みたいな真似事ができるもんだといつも俺は思う。

「っていうかお前、香水つけすぎだろ。もしかして、また…」
「あん?バージルみたいな事言いやがって。こんな体質なんだぜ、どうしようもないだろ」

こんな体質、とは淫魔について言っているんだろう。ぐうの音も出ない俺に若は「じゃあさ」と言って迫る。

「ネロが俺の相手になってくれるわけ?」
「ば、バカっ、やめろって、顔が近い!」
「ふふ、」

俺と若の攻防を近くで見ていた2様は、口元を手で隠しくすくすと笑っている。

「…本当に仲が良いんだな」

そんなんじゃないから、とりあえず助けてくれ。





だだっ広い風呂につかった後、ふと時計を見たら10時だった。夜更かしはあまりしない性分だし、もう少しくつろいでからさっさと寝ようと俺は思った。蛍光灯の明かりだけつけてTVを見ていると、不意に部屋のドアが開けられる。

「起きているか」

振り向くとドアから2様が顔を出している。

「ああ、少しTV見てから寝るよ。…何か用でもあるのか?」
「大した用事はないが……」



「久しぶりにお前の姿を見たから、ゆっくり話がしたいと思った」
「あ………」

――何だ、この胸の高鳴りは。相手は義理でも一応母親だぞ。何で俺…こんなにどきどきしてんだろ。

「…? どうしたネロ…顔、赤い」

2様は心配そうに近づき、首をかしげる。何て事ない一連の動作なのに。座った拍子に谷間が視界に飛び込んできて、すぐに目を逸らす。ああ、やばい。仮にこの人の腹から生まれたとしても、俺はこの人に恋をしてしまいそうだ。

「…から、」
「?」
「あんたが綺麗だから、だよ」

2様は俺の言葉に驚き、細い目を丸くする。当然だ。俺は無意識に口走った事を後悔したが、何だかどうでもよくなって、後は野となれ山となれという気持ちだった。あくまでこの人は義母として俺を可愛がってくれたのだ。不愉快に思われたって仕方がない。それならそれで、二度と言わなけりゃ良い話だ。

そう思っていたが、2様が見せた反応は異なるものだった。

「嬉しい」


「は…?」
「義理だが、一応私はお前の母親だ。でも、体に流れている血のせいで、お前の言葉に嬉しいと感じてしまう」

2様は照れを隠す様に俯きがちに言う。俺は僅かながら、2様の異変を察した。



「――ネロ。済まない」

その言葉の次に、柔らかな感触が唇に伝わる。2様の唇だという事に気付いた瞬間、俺は混乱した。2様は熱を込めた眼差しで俺を見つめ、後頭部にゆっくりと手を差し入れて囁く。

「おまえの、せいが、ほしい」

2様は親父だけでは満足していなかったのだ。いや、満足したつもりでいたのだろう。ずっと我慢していたのだろうか、2様の呼吸が荒い。淫魔がここまで大変な種族だとは思わなかった俺は、内心申し訳ない気持ちだった。

「良いぜ。分かった」

俺は2様の腰を引き寄せる。

「あんたが満足するまで、相手になってやるから」




続きませんが、勿体ない気がしたので上げましたorz



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