オペラ座の怪人
ファントム初代♀
擬人化、R-18
「やっと捕まえたぞ。スパーダの小倅め」
ぐったりとした女の体を片足で持ち上げながらファントムはあざ笑う。女のコートは焼けただれて彼方此方に穴が開いている有様だった。
「……姑息な真似しやがって、クソッタレ」
スパーダの小倅と呼ばれた女、ダンテは血の混じった唾を吐きつけながら呟いた。
「悪魔にそれを言うのか?ふん、人間風情がこの俺を出し抜いたのが悪いのさ……」
ファントムの姿が形を変えていく。ダンテは目を疑った。
「さて、どう調理しようか」
形を現したのは人間の男だった。思案するように顎に手を当てる仕草からして、どうやら人間の真似事も出来るらしい。恐ろしい悪魔だと彼女は思った。
「何、のつもりだ」
「女を懲らしめる一番の方法は決まってる」
ファントムは人間の感覚であれば端正とも言える顔を近づけ、不適に笑う。ダンテの片腕を掴んだまま、もう片方の手で首に触れる。
緩慢な動作で手が下りていき赤のベストの前を掴んだ瞬間、アンダーごと引きちぎった。黒のレースがあしらわれたブラジャーに守られた豊満な乳房が勢いよく揺れ、ファントムの視界に入った。
「良いものを持ってやがる。かっちり着込んでてよく分からなかったが」
「悪趣味野郎!殺してやる」
ダンテは睨みながら罵った。
「可愛い顔の癖に、もっとしおらしくしてみな」
「ひっ…!?」
ファントムは無骨な手でダンテの片方の乳房をわし掴んだ。彼女の頬が真っ赤になり隙が生まれたのを彼は見逃さず、はだけた肩に噛みついた。
「…!!」
傷口から何か液のようなものを注入されたような感覚を受け、ダンテは声にならない悲鳴を上げる。抵抗しようにも時既に遅く、指一本も動かせない状態に陥った。
「良いな。雌らしい顔になってきた」
媚薬に近い効果があるのか、熱に浮かされた彼女の顔をまじまじと眺めながら、ファントムは呟いた。半開きになった赤い唇を塞ぐと、唾液を交換するように舐り犯す。
ダンテが抵抗する様子はないと判断したファントムは、床に押し倒しむき出しのブラジャーの真ん中を爪で切り離した。浅黒い豊かな胸の頂でツンと勃った乳首がふるんと揺れる。
ファントムはダンテの唇を解放すると、舌なめずりをしてから乳首を口にくわえた。
「うっ!あぁんっ」
強く吸い上げられ、ダンテはたまらず喘いだ。あまりにも淫らな姿に、ファントムの息が荒くなっていく。
ファントムは早急に彼女のズボンを引き裂き、男根を取り出して大腿に先走りを塗りつける。成人男性のそれとは桁違いの長さと太さを持つファントムの逸物を目の当たりにした彼女は、弱々しくも首を振った。
「止めろ…いっそ、殺してくれ…!」
「貴様は絶対に許さん。死ぬ前に生き地獄を味わえ」
亀頭がヌプリと入り込み、極太のカリがぶちぶちと音を立て入り込んでいく。途中で止まったが、構うものかと、ファントムはダンテの両手首を強く引きごり押しで全部挿入した。
「ひぎぃぃィイィィッ!!!あ゛がぁ゛ァァあぁァァ!!」
断末魔のような金切り声を上げるダンテをよそに、ファントムは恍惚としていた。
「流石はスパーダの娘だ…食いちぎられるかと思ったぜ」
「あ…ぁ…」
「おら、休むにはまだ早いぜ」
ファントムは叩きつけるように腰を穿つ。
「ひあぁっ!!」
「貴様の胎内に俺の子種を植え付けてやる。無事に産めたら伴侶にしてやらんでもない」
ファントムは野性的な笑みを浮かべ、ダンテの腰を掴み律動を始めた。
「これで当分は退屈しなくて済む」
放った言葉は、愛する者への呟きに近い何かがあった。