小さな家

スパーダ一家
現パ



母からの贈り物をいたく気に入ったのか、ダンテは上機嫌だった。ダンテはあまり感情を面に出すことがないので、喜んでいる姿が何だか目新しかった。

時折一緒に遊んではやるが、俺が読書に夢中になっている時は絶対に話しかけたりしない。まだまだ父と母に甘えたい年の癖に、いつも離れた場所で一人でいる。あまり喋る質でもないけど、口数は俺の方が多いかも知れない。

そんな妹だから、俺はいつか大きくなったら、ずっと二人で暮らせるようにしようと思った。妹は、あまりにもか弱すぎる。


大きくなったら、街に下りて働きたいと思う。その時に2人で住めるような小さな家を構えるのもいいと思った。

妹は家事全般が得意だから、担当させるのも悪くない。けど火を極端に怖がるから、火のつかないタイプのコンロを構えないといけない。

そのような生活ならば、きっと幸せに違いない。ダンテも喜んでくれると信じている。







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