※甘バカエロ。



取扱い注意!



いくら探しても見つからなくて、俺の情報網を全て駆使してやっと手に入れた悪魔の実。
それを口に入れてゴクリと飲み込む。

わきわきと両手を握ったり開いたりを繰り返すと何か力が湧いてきた!…気がする。

別に強くなったわけでもなんでもない。

でも今の俺は今までの俺とは違う。
新しい俺!ニュー俺!

端から見れば不自然なくらい自然と口角が持ち上がる。
やっと、やっとこれでシズちゃんと繋がることができる!


シズちゃんとお付き合いを始めてもう大分経った。
それでも繋がれていないのはシズちゃんのソレがもう人外。池袋最強。まさに化け物並だからだった。
いくらローションや潤滑剤を使っても元々排泄器官であるそこは受け入れきれない。
毎日マッサージと称して指を尻に割り入れても、慣れることはなく虚しく自家発電へと発展して罪悪感に苛まれるばかりだった。

そんなときにダラーズの掲示板で見かけたのが『悪魔の実、ガバガバの実』。
今さっき口にしたのがそれだ。

それを口にすればガバガバの実の能力者となり、あそこが広がるってわけ!







「ど、どう?」

四つん這いになり、尻だけを高くした間抜けな格好で顔だけで振り返る。
いつも通りローションでベタベタになった指が奥まったそこに触れれば冷たさにぶるり、と体が震えて枕に顔を埋めた。

「まだわかんねぇ。とりあえず力抜いてろ」

言われるがままに息を吐くと、指がゆっくりと侵入してくる。
いつも感じる異物感もほぼない。

「あ…っぁあ、ん…!」

浅いところを抜き差しされるのも不快感はなく、むしろ物足りなさを覚えて奥がざわめく。
無意識のうちに奥へ奥へと指を誘い込んで腰が揺れた。なんて浅ましい。

指が二本に増え、三本に増えても痛くもなければ苦しくもない。念入りに中を広げるように抜き差しするだけで奥やシコリには触れて貰えず、決定的な刺激がないままペニスからはダラダラとカウパー液が流れてシーツに水たまりを作った。

「し、ずちゃ…つら、い」

「俺の入れるまでイくんじゃねーぞ」

指が抜かれてしまうのは嫌だというように無意識に締め付けてしまい、カッと顔が赤くなる。
再び振り向くと興奮しきった雄の表情に更に奥が疼いた。
今日やっとひとつになれる。もう少しシズちゃんのペニスが小さければ、と何度思ったことか。

カチャカチャとベルトが緩められる音がするとペニスは下着のゴムから先端がはみ出るくらいに怒張していた。
はみ出した先端はしっかりと剥けており、カウパーが玉を作って張り出した太いカリを伝って下着までを濡らしている。自分でこんなに興奮してくれているなんて嬉しくてたまらない。
「相変わらずおっきい、ね」

「…あんま見んじゃねぇ」

「いいでしょ。シズちゃんは俺のなんだから」

うるせぇ、と少し照れた様子で濡れた下着を取り去った。
男の俺の指でさえ回りきらないくらい太い幹はいくつも血管が浮き、自分のそれとはあまりにも違う。下生えにまでカウパーが垂れ、流れ出た筋にそって肉の棒がテラテラと光っている。その下にある玉はずっしりと重く、久し振りの放出を心待ちにしているかのように持ち上がっていた。
あまりにグロテスクで卑猥だ。

それを今まで先端だけでも痛いといいながらも飲み込んでいたのだと思うと人の体ってすごい、と感心せざるを得ない。いや、でも今日はそれをすべて飲み込むんだ。
いまこうして実の効果を実感しているんだ、きっと大丈夫だろう。

ピタリと緩んだ尻に当てられると熱さに息をのむ。額から汗が伝った。
「いく、ぞ…痛かったら言えよ」

「ん。わかった…ぁあ、あっ」

先端を少し割り込まされただけで生き物のように巨大なペニスを飲み込んだ。
指では届くことのない奥の奥まで入り込み目の奥がチカチカする。

やっと、やっとシズちゃんと繋がれた。
やっと正式な恋人というものになれた気がしてじわりと胸が暖かくなる。

「中、すげぇ…溶けそう…」

半分と少し入れたというところで内部の感触を楽しむように細かく動かされ、カリが中を引っ掻く。
はふ、はふ、と息を吐きながらもっと動かして欲しくてたまらない。
自らシーツの水たまりにペニスをこすりつけながら腰を揺らしてしまえば射精はもう目の前だった。

「あ、んあ!も、イっちゃうよシズちゃ、イく…ぅ!」

「まだ全部入れてないんだから我慢しろよ…っ」

「無理、無理ぃ!」

必死に顔を左右に振って声を出すと、小さく舌打ちが聞こえてグン、とペニスが奥まで入り込んだ瞬間、ペニスが弾けて精があふれた。
その間も奥まで何度も穿たれ、まるで粗相をしたように射精が続いた。奥まで貫かれる度にペニスが揺れて自分の胸やらシーツやらを濡らして撒き散らす。

「や、だぁ!とまんないぃっ!」

「あぁっ?そろそろ出すぞ…っ」

「も、イけないの、やら!やらぁっ!」

腰を掴む手が強くなり、パンパンと肉と肉がぶつかる音が大きくなる。
それにシーツを手繰り寄せて握りしめて耐えながらも、目は溶けきって唇を噛み締めても端から唾液が溢れた。

入り口ギリギリまで引き抜かれて奥まで貫かれる。強すぎる快感にペニスは萎える暇もなく続けてまた達してしまいそうだ。

「く、ぁ…中出すぞっ」

「あッ中だめ、だって!だめなのぉっだめぇぇっ!」

否定の声も届かずに奥の奥へ温かい液がドクンドクンと大量に注がれる。
だめだと言っていたはずが中に出された瞬間に射精してしまった。
中出しに満足感を得てしまっているのはシズちゃんだけではなかった。
じんわりと腹の中に広がり肉棒を伝ってシーツへ落ちた。

「中に、だすなって、言ったのに…」

「いや、でも妊娠しないからいいだろ別に」
息も絶え絶えに文句を垂れてもシズちゃんはあっけらかんと言った。このあとの腹痛やら何もかもを想像してやるせなくなった。何も知らないって罪だ。
ずるりと音を立てて巨大な肉塊が抜けてしまえば今まで広がりきっていたソコは簡単には元には戻らない。
必死に力を入れてもぽっかりと穴が空いたまま先程出された精が溢れるだけだ。

「ちょ、ちょっと!シズちゃん元に戻してよ!」

「うわ、中丸見えでやらし…」

「そういう問題じゃなくて!」

ガバガバの実の効果なのか、それとも静雄のペニスが巨大すぎたのかはわからないがとにかく元に戻さないときっと生活に支障がでる。

気だるい体にムチをうって両手で尻を寄せても慎ましやかであったはずの穴は口を空けている。
焦ってる俺と打って変わってシズちゃんはその様子を見て再びムクりとペニスをもたげていた。

「もう、やだ…シズちゃんのせいなんだからね…」

今すぐに元に戻すのは無理だと判断して恨めしくシズちゃんを睨む。

「俺専用になったんだからいいだろ」

汗で張り付いた前髪をかきあげられて音を立ててそこへキスが降ってくる。
無駄に男前に笑って馬鹿力に抱きしめられた。
「ば、ばかじゃないの!」

迂闊に悪魔の実を食べてしまったことを少し後悔しながらも、馬鹿な恋人を選んだことは後悔しなかった。

強過ぎて痛いよ、と小さく声を漏らして胸板に顔を埋めた。





100922 更新


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