「夏目友人帳再録 斑×夏目」 斑×夏目/小説/18禁/A5/340P/2000円 過去のオフ「光の季節に恋して」「ピンクカプセル-ふしぎなくすり-」「世界は青く染まっていく」「あなたをこんなに愛しているんです」「すれちがう二人」を再録 +コピー本4冊+サイト再録「Little Little Princess」+書き下ろし ※すべての作品は獣姦で一切擬人化なしなので苦手な方はご注意下さい ※妖×夏目の表現が含まれていますのでご注意下さい ※一部文章を手直ししていますが大幅な変更等はありません 書き下ろしは三篠・斑・夏目の三角関係の話 本文サンプル 「うわっ!前が見えな…ッ!」 「先生ッなにして…っ…え?」 あまりに突然の事に動転してしまって慌てていると、両手をぐいっと大きな腕に掴まれて力任せに後ろのほうに引っ張られる。そのまま背中を打ちつけて、床に倒れこんでしまう。 急いで腕を引き戻そうとして、それが全く出来ないことに気がついた。いつのまにか両腕の手首に繋がるように布きれが巻かれていて、拘束されていたのだ。 「…ッう…こら!先生なんの冗談だ!これを外せ!!」 「静かにしろ。いいのか?あんまり暴れると下まで聞こえるぞ?」 「な…ッこの卑怯者」 頭をぶんぶんとものすごい速度で振り回して頭を覆っていたシャツをなんとか振り払うと、大声で叫んだ。 するともっともらしい指摘をされてすぐに口をつぐんだが本当に聞こえてはいないだろうかと、内心ドキドキしていた。さすがにこんな状態なところを見られたら、言い逃れなんてできないから。 「あとはこれだな」 「え?なにするんだよ…!」 目の上にも手を縛ったのと同じような布が当てられて視界を遮られたので、慌てて抗議した。縛られる時にちらりと先生の腕が見えたが、どうやら斑の姿に変身しているようでそれなら器用に結べるのも納得ができる。 でも一言ぐらい理由を話してくれてもいいのに、こんなに無理矢理だなんてそこらの妖と変わらないと頬を膨らます。仮にもつきあっているというのに、この仕打ちは無い。 「なにって…見てわからんか?」 「だから見えないんだって」 思わずため息をついてしまう。非常に不毛な会話で、やっぱり先生はバカなんだと悟る。すっかり呆れてしまっていると、耳元でボソボソとしゃべり始めた。 「このままするのもたまにはいいかなと思ったのだ」 「…は?まさか…?」 一瞬首を傾げて、どういうことかと必死に頭の中で考える。その間にずしりとお腹の上に先生の手が乗せられたようで、そこでやっと理解したが少し遅かった。 「ちょ…っと待て!いくらなんでもこんなには嫌だ!それに塔子さん達に聞こえるから部屋では嫌だってあれほど言って…!?」 「大人しくしていろと言ってるだろう?」 「あ…こら、ズボンまで脱がすな!ほ、本気なのか!?」 「ふん…本気だと言っているだろう」 あまりにも酷い行為に慌てて抗議をして叫ぶのだが、脅すような口調で諌められる。口で説得するのが無理なら布が取れないかと腕を動かしてみたが、がっちりときつく結ばれていて外すのは不可能だった。 ますます戸惑っていると、先生が強引におれのズボンと下着をはぎとり下半身が簡単に晒されてしまう。その感触に、ひくりと喉を震わして驚いていると急に何かがそこに押し当てられる。 「ひ…あッ!なっ、今のはなんだ?べたべたする…ぅ…ってその香りはイチゴジャムか?」 視界が真っ暗なままで、急に入口の周辺になにか生ぬるいものが塗りたくられるて悲鳴をあげる。しかしその微妙な粘り具合と強烈な香りで、すぐその正体がわかってしまう。 「か…勝手に冷蔵庫から持ち出すなってあれほど言って…っうあ…ッ…!」 咎めるように先生に向かって文句を言っていたのだけれど、そのうち別の感触が尻にふれてたまらず声をあげてしまう。よく聞くとぴちゃぴちゃとした水音と、窄まりに直接押し付けられている感じから舌で舐められているのだとわかる。 それはいつもの行為の時もされていたが、目に直接見えない分だけ不安に陥ってしまってそわそわと落ち着かない。 「や、めろよ…っう…ううぁ…は…」 しかしその蚊の鳴くような訴えに、返事は全く返ってこない。いやらしい音だけが静かな空間にやけに響き渡っていて、時折漏れる自分の声が厭らしくて羞恥心を煽られる。 静かにしなければいけないのは当然の事だったが、それを求めていたのは今ではないのだ。まるで一人にされているみたいで、心細くなる。 「ふうぅ…先生…っ、どこにいるの?」 * * * コピー再録 「かわいくぷっくり膨れてきたよ夏目」 「はぁ…ぁ…」 しつこく何度もされれば擦れて立ってしまうのは当たり前だった。 すっかり体中の力も抜けて、こぼれないように必死に押し殺している吐息も熱がこもってきているように思える。 けれど心はしっかりとしていて、冷め切った気持ちで行為を眺めていた。 (こんなことに何の意味があるんだ?されればされるほど、先生のことばかり思い出してしまうのに…) 相手が先生であればもうすっかり快楽に流されて蕩けきっているはずなのに、全然そんな気分にさえなっていなかった。 「い…やだ…せんせぃッ…!」 強めに押しつぶされたり、指で弾かれたりと行為はエスカレートしてくるがその度に体がビクリと震えるだけで体が疼いてくる気配はなかった。 だがそれも長時間続けられれば時間の問題であるのも理解していた。 すっかり真っ赤になった先っぽは、硬くなって存在を主張している。 「なかなか強情だねぇ。あんな豚ネコのどこがいいんだかさっぱりわからないよ」 「ぅう…ん…ぁ…」 遂には指と指の間に挟まれてぐにぐにと揉まれたり、引っ張られたりし始めた。 ここまでされてはもう抗うことのほうがかなり難しかった。必死に腰を引いて少しでももどかしさを堪えようとするが、どんどんと切ないような感覚が体にじわじわと溜まっていく。 相手が敵である的場さんであれば、もっと死ぬ物狂いに暴れることはできるが友人たちにそんなことはできない。 傷つけないように拒むにはどうしたらいいか、わからなかった。 (だめだ…先生…せんせいッ…!) もう必死に心の中で愛しい人の名前を叫ぶしかできなかった。そうして縋るしか耐えられる術はなくなっていた。 目をしっかり瞑って、唇を強く噛み締める。 「これじゃ時間ばっかりかかってしょうがない。こうなったら…」 「はぁ…く…ッ…」 胸から手を離されてほっとしたのもつかの間で、カチャカチャとズボンのベルトが鳴る音に青ざめた。 (もう…っ…だめだ…!!) 「貴様ら…夏目に何をしている!」 その時、望んだ人の声がしっかりと耳に入ってきて目を見開いた。 「せ…先生ッ!」 叫んだ瞬間に押さえつけられていた手足が自由になり、ヒノエと三篠がそれぞれ違う方向に一目散に離れていくのが見えた。 「そんなに本気で怒らなくてもいいじゃないか。やっぱり夏目はお前がいいってさ」 「怖がらせるつもりが絆の深さを見せつけられるとは…おもしろくないな」 好き勝手に言って二人はつまらなさそうに森の奥へと消えていった。 「待て!まだ話は終わっておらんぞ!!」 text top |