そのまま私は、この女のもとで働くことになった。
はじめは簡単な事務作業。
書類の選別や通訳。"A.M."のパシリ。
等だ。
そもそも、"A.M."はこの組織のトップであるからして、私のような小娘をパシリにしなくても、仕事の早い大人が周りに沢山いると言うのに、わざわざ私を走らせた。
気づけば、私はお茶の煎れ方から、靴のはかせ方は勿論、様々なことが身に付いていた。
(私は、メイドじゃない。)
暗号のとか方。
情報の使い方。
表情の使い方。
気づけば、役に立つことも学んでいた。
武器の使い方。
体の動かし方。
作戦の立て方。
暴力的なことまで学んでいた。
(気づけば、"A.M."の求める人材にされていた。)