不破雷蔵
※現代パロディー


見知らぬ痕




僕の体にはよく痣ができている。どこかにぶつけた記憶もなければ誰かに何かされた記憶もない。:::::みたいな形のもので一日もすれば消えるのだが、やはり自分の知らない間に体にそんなものがついているのはどうにも気持ちが悪い。

三郎に聞いても、
「私の許可もなくそんな不埒なことをするやつは鉄拳制裁ごっすんごっすん五寸釘!!」
と騒いでいた。

わけがわからない。ついでに言うなら、なんで僕の家に三郎が一緒に住んでいるのかも分からない。

昔おばあちゃんに聞いたら
「悪いモノではないから我慢おし」
言われながら頭を撫でられたのもひとつの思い出だ。懐かしい。


話がそれたが痣の話。最近は出てなかったんだけど、体の調子が悪くて病院に行った。

優しい面立ちの先生に
「レーザー治療の痕、きれいですねー」
なんて笑いながら言われて僕は少しの間言葉に詰まった後、笑ってごまかした。

体に特に悪いところはなかったので安心したが、ひとつわからないことがある。



僕、レーザー治療したことないんだよね。



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