静九十 | ナノ


※来神時代捏造
R18までとはいかないR15





「がっ…つく、な…!」

「だ、って…きもち、い、から…ッ」

己の上で獣の如くただひたすら自らの快楽の為に腰を動かすのはあの、来神高校で自動喧嘩人形という名の付けられる平和島静雄であった
双眸を細め快楽に浸り薄らと頬や額に汗を浮かばせる姿は普通に良い男と言えるものだ
女ならば簡単に好きになっていたかもしれないが、俺は正真正銘の男だ
いや、男と言わくとも容姿などで男と一目瞭然である
だが、その男を平和島静雄は好きだと言ってきた
正直驚いたが、何より平和島静雄自体が一番驚いていたらしい
平和島自体はホモとかゲイとかではなく一般的なノンケだったらしいが、とある日を境に俺に恋をしたらしく、俺にとってはそのとある日が気になり寝れなかった事もあった
平和島に告白された時は何故か断る事は出来なかった、俺は勿論ノンケであり男なんて相手にするタチでない
だが、その時の平和島はまるで犬のようなくりりとした瞳で俺を断らないでと見ていた、気がする
だからその場では少し待ってと伝え、腐れ縁ではあった仲の良かった折原臨也に相談をすると大笑いされた
あのシズちゃんが、とかシズちゃんって実はホモ、とかシズちゃんシズちゃんシズちゃんと淡々と喋り続けていたが折原の顔は何処か切なげに感じた、のは気のせいであろう
そして本題のどうしたら良いか、という問いに対し折原は笑顔で答えた
折原らしい答えだ、とか思いながら俺はそうしようと考えた

『俺は、付き合っても良いと思うよ
でも、最後はやっぱり自分で決めるべきじゃないかな、九十九屋』

そして翌日、晴れて俺と平和島は付き合う事となった、が学校ではただの友人
そして学校が終わると俺達は恋人の関係へと戻る形となった
だが学校内では最近九十九屋に平和島が懐いている、などという噂がたっているが事実なので否定はしようと思わなかった
それから初々しいながらも月日は経った、正直楽しい
平和島は本当は優しくて可愛い奴だと思ったが、どうやら彼女役は俺らしい
何時も何か奢ったり、何か買ったりするのは全て平和島の役目であり、何処か多少いたたまれぬものであったがあまり気にはしないことにしておいた
付き合い始めてから初めてのデート、平和島にとってはファーストキスの口付けに、初めてのお泊り、と月日は流れ1ヶ月が経った
その時切り出されたものは、セックスであった
勿論お互い男同士のやり方はわかっていたが、平和島のはデカいし男とするのはやはり嫌であった
だが、そんな事は無視をされ平和島に壁へと追い詰められ、無理矢理行為に及ぶ事へとなった
胎内で動くごつごつとした指は気持ち悪かったが、ある一点へ指先が触れると電気の様にぴりっとした甘い快楽が体を駆け巡った
そこを重点的に指で責められると、俺は目の前に平和島がいる事も考える事が出来なくなる程快楽に浸され喘いだ
正直そっからの記憶は曖昧でよくわからなかったが、取り敢えずがっついてくる静雄は童貞だとは思えなかった
本人曰く童貞だったらしいが、正直童貞のがっつき方などではなかった気がした
それから行為を終えた俺達は疲れで風呂に入ることはなく就寝してしまった
後日中出しされた俺が腹を下すのは想定済みであり苦痛であったが、それから更に恋人らしさが増した俺達は学校意外では手を繋いだりとラブラブであった

ああ、神様




2010.07.24


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