最高だよ、笑えるくらい | ナノ


※帝青前提のただのモブ青です





主導権だって人権だって、全て僕の手の中にあった
だけで中々手に入らないのは、君の心だと最近漸く理解をした
何時もへにゃりと子供みたいに笑う顔も痛みに歪むその顔も何もかも僕のものだと思っていたのに、手に入らない君の心は何処にあるのかと頭を悩ませる
彼の全て壊してしまえば彼は僕に助けを求め泣いて懇願して、依存してくれるだろうかなんて思ったが、それでは意味はなかった
根から侵食するように彼の心に足を捻り込ませ、そして僕のものだけにしたいなんて無理に近いことを考えた
ならば偽りだけでも良いから、人権も主導権も何かも僕のものになってほしかった
ただ無表情の儘見下ろすように彼を眺める
それが偽りの確かめ方だった

「ん…あぁっ!や、…せん、ぱい…たす、け…ひぃ、あ…はっ、う、んんっ」

「ぐだぐだ喋ってんじゃねえよ
っつーか便器が喋んな」

目の前でこの現況を作り出した己に助けを求める彼の顔は痛みと快楽でぐしゃぐしゃに歪み、髪や頬にへばりついている白濁が彼にはお似合いであった
お似合いではあったが、彼は童顔を具現化した様な姿、容体に幼さの滲む声が特徴的でまるで小学生を犯す性犯罪にも感じられた
ひんひんと快楽に鳴く姿は初めてだと感じられず、ただ僕の手駒達に犯される彼は唯一の常識人であろうと考えた僕にただひたすら先輩助けてと告げている
人間は危機的状況に陥ると頭が回らなくなるというのは事実であると判明するかのように、ただ犯されている彼を見下すように眺める僕へ助けを求めた

「や、めろ…ッ、はな、せ離せ離せ離せ離せ離せっ!っい、た…ぁ、ひぃ…あ、やだ…んうぅ、あぁっ!」

「こいつ後ろに二本ブチ込まれてもまだ余裕に喋ってやがるぜ
流石肉便器だなあ、三本目も入るんじゃないか?」

ただひたすら離せと逃げようとする小さな体は男達の大きな体によってねじ伏せられた
ぐちゅぐちゅと水音を響かせる二本の赤黒い性器が彼の後孔でうずめいては男達は自らの性欲を吐き出すように腰を動かし、そして小さな彼はその腰が打ち付けられる振動に揺さ振られぬよう必死に床に爪を立て体を固定する
教室の床はワックスが掛かっており爪を立てたとしてもカリカリとただ引っ掻くのみであり、次第と彼の爪は丸みがなくなり所々まるでギザギザの様な形となっていた
不意に暇を持て余していた男が彼の目の前へと立てば俯いていた顔を髪を勢い良く引いて上げさせれば閉じられた口に萎えている性器を無理矢理捻り込むように含ませると僅か双眸細めながら彼は嫌々ながらもそれを咥え込んだ
男はにやりと口元に三日月を浮かばせると掴んだ髪を引き喉奥へと性器を突っ込んだ
彼は苦しげに目尻へ涙を溜めた
最後の抵抗とばかりに床に立てていた爪で男の露になっている手入れの行き届いていない毛の生えた太股へ爪を突き付けた
爪を突き付けられた男は小さく痛みを表すようにいて、と呟くが然程痛みは与えられていないのか爪を突き付けられた男は彼を勢い良く睨み付けた
彼はまるで死を悟るに苦笑をするような表情で男を見つめていた刹那
彼の咥内から性器が抜かれたと思えば床に俯せへとなっていた身体が起き上がらされれば二人の男の足の上に座る形となり、二本の性器は彼の後孔の奥へと深めに挿入されていった

「っひ…!ぐ、あァっ…ひぃあ、っあん…やらあっ…ふか、い、んあ、んっ、ふぅ、あぁっあ」

奥へと挿入された性器が前立腺を突いているのか彼の喘ぎは先程より大きくなり舌足らずの喋り方となった
すると先程太股に爪を立てられた男が彼の性器を勢い良く掴んだ
彼はびくんと体を跳ねさせると何をされるのかわからず恐怖の孕んだ瞳を男へ向けた

「こいつちんこの穴ちっせー
てか、ちんこもちっさくね?」

「おいおい、んな事言ってやんなよ
可哀相だろうが、あ、肉便器は可哀想なんかじゃねえか」

「つーかさ、こいつ肉便器にすらなんねえよ
だってあんま気持ち良くねえからイけねえしさ」

「つか、んな事はいいから早く突っ込んでやれよ、ソ レ 」

不意に後ろで彼を押さえる男はそれと何かを指差した
指が突き付けられた先にはボールペンの芯のみがあった
そしてその芯をみた瞬間彼の顔は一瞬にして青ざめた
逃れるように身体を捩るも、捩れば捩る程前立腺を擦り快楽が身体を支配した
己が暴れぬよう身体を掴まれれば抵抗する事も出来なくなり掴まれた性器の小さな排泄口へと芯の先端が徐々に近寄っていった
彼から恐怖の色が消えることはなかった
カタカタと震えている身体が、先端に芯の先が宛がわれた事によりびくんと跳ねた
先端に埋め込むように勢い良く差し込まれる芯に彼は痛みを訴えた

「――――…ッ!やっ、い…いた、い、抜け…!痛い、いや、だ…抜いて、抜いて、頼む、からあ!…いた、い…って、言ってん、だろ!」

男は彼の声もまったく聞かず深く差し込んだ芯を抜き差しし始めた
次第と快楽と痛みに溺れ始めた彼はただひたすら誰も居ない誰かに助けを求めていた

「うっひょ、すんげえ、締まるっ」

「やべ、ちょ、イく…っ」

後ろで彼の身体を身体を支えていた男達は流石に絶頂も近かったのか彼の中へ一気に大量の白濁を注ぎ込んだ
液体が注ぎ込まれる感覚にはなれないのか途切れ途切れに擦れた声で彼は喘いでいた

(そろそろ、かな)

ゆっくり椅子から立ち上がり表情を作る、慌てて彼の傍に駆け寄れば僕の手駒達に合図を送り、青葉君から離れろと告げた
ただその一言で男達はまるで己が殺すと言っているように混乱する演技をし始め逃げていた
後孔から教室の床へこぽりと溢れだした白濁はやはりどうみても量が多いとわかった
先程まで我慢していたのか何かが切れたようにぐずぐずと泣き出した彼に掌を差し伸べると泣き顔の彼は此方へ不思議そうに視線を向けた

「もう大丈夫だよ、」

「怖かった、です」

「うん、知ってる」

「な、んで」

「だって怖がらせるような事したんだから
怖くて当然でしょ?」

「…そ、れ、って」

冷静な声色でそう告げれば、彼は大きく瞳を見開いた
そしてその瞳に先程の男達へ向ける恐怖が込められていた

(本当、青葉君の絶望する顔って最高、だな
勿論、笑えるくらいに)



裏切りに天秤を掛ける
(信じて、ませんから)
(だから、絶望なんてしてない)
(だけど、裏切られた気分だ)



2010.06.08

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