九十臨静 | ナノ


日記で一人禿げ萌えてた来神九十→臨→静→九十です
CP的には九十臨、静臨(臨静)、静九十的な感じの来神にはあはあ
以外と九十九屋は個人的に受けでもいけたりしますが、臨九十は…やはり静臨か臨静前提の静九十だな


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(折原、さん…折原、折原、いざ、や、さん)

クラス名簿で見た名前
何処かで見た事のある変わった名前だった
中学時代に、女顔で美人な変わった名前の奴が居ると聞いた
俺は一瞬にしてその男に一目惚れをしてしまった
整った顔は噂通り女性モデルを思わせる様で、両腕に収められてしまうような体は本当に食事を摂っているのだろうかと言うくらい細かった
一言で言うと、抱き締めたくて守りたい
折原臨也になら利用されても良いし、一生ついていっても良いと感じた

(おりはらいざや、さん。)

心の中で名前をリピートする度に胸がきゅっと締め付けられ、ああ、恋してるという気分に追いやられた
俺は折原臨也が好きで、折原臨也は人間が好きな訳だから俺は人間な訳で折原臨也と俺は両思いだから、さんじゃなくて呼び捨てでも良いという訳で、と俺は一人ただ折原臨也の事を考えた
折原臨也の教室は俺と正反対の方向でE組だ。俺はA組だった
だから俺はA組からE組まで勢い良く走った
廊下で賑わう生徒と肩をぶつかりつつ折原臨也に会う為走ったが、目の前には、平和島静雄と喋っている折原臨也が居た

(平和島静雄は化け物な訳で、折原臨也は人間が好きだから、平和島静雄は嫌いな訳で、だから平和島静雄と折原臨也は好き合ってる訳じゃなくて、だから仲が良い訳じゃない)

多分、大方折原臨也が一方的にからかっている訳であったが、とても楽しげに会話をしているように俺からは見えた
折原臨也の綺麗な赤目には俺など映るわけもなく、平和島静雄しか映っておらず俺の胸がきゅっとまた締め付けられた
すると不意に平和島静雄が此方に気付きやや照れ気味に手を振ってきた

(誰、?え、まさか、俺?)

辺りをきょろきょろ見渡していると折原臨也は呆れたように溜息を付いていた
平和島静雄は不安げに此方を見つめていた
一体平和島静雄は誰に手を振っていたのかわからずただおろおろとしていた

(え、俺?でも、平和島静雄と知り合いじゃないし)

不意に折原臨也の口元が己に向けられ動いていた
その唇は"つ く も や し ん い ち"と呼ぶように動いていた
また、きゅっと胸が締め付けられ爪先から熱がカッと込み上げるのを感じた

(おお、お、折原臨也が、俺の名前を…っ!)

一気に気分が高まったがそれは直ぐに消え去った
折原臨也は再び平和島静雄に向け喋り始めると、やはり二人の瞳に己が映る事は無かったが、時折此方に視線を向ける平和島静雄が気になった
ポケットに入っていた適当な紙にボールペンで文字を書いて、それを適当に飛べそうな形で紙飛行機の形へと変え二人に気付かれぬ様にそれを折原臨也に向けて飛ばす
だがそれは折原臨也にはぶつからず、平和島静雄の頭へとぶつかった

("好きです、付き合って下さい。九十九屋"…酷いな、神様も)



(臨也、俺、アイツに告白されたぜ!)
(…シズちゃんってさ、実はホモ?)
(っな!違ェよ…!アイツは特別だっつーの)
(へー…九十九屋真一、か)


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