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茶会にて投下したもの
その1。

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・来神九十→臨
九十九屋は耳にシャーペンを掛けながら教室の窓際で上の空の如く空を眺める臨也を眺めていた。一方の臨也は夕飯を何にしようかと考えながらとくに理由もなくただ空へと視線を向けていた
九十九屋は臨也に恋をしているが、やはりお互い男ということもなり告白になど持ち込めずただ見ているだけで精一杯だった。授業中も部活中も、人が大勢居る中ならば臨也を見る事が出来た為、九十九屋は臨也を好きになってからずっと叶わぬ恋を考えながら見つめていた
とある日は、臨也が九十九屋に何故だか昼食を誘ったり、勉強教えてほしいなども言ってくるというアクシデントもあったが多分臨也には好きだという事はバレていないだろう考えていた
何時ものように臨也を見つめる事が日課となった今日、臨也を好きになってから3ヶ月が経った。流石にそろそろストーカーという名を受けても良いものへとなってきた。嫌われるかも


・アニメ臨也×原作臨也
携帯のディスプレイへ映し出されたのは簡素に書かれた待ち合わせ場所と時間であった。見知らぬ宛先ということもあり最初は不審気に窺っていたが次第とそれは何故か行かなくてはいけないというものへと変わっていった。時間が迫ると無意識に足の進む先は待ち合わせ場所へと向かった。内心では止まれ、止まれなんて念じるがまるで漫画か何かのように足が止まる事はなかった。気が付くと待ち合わせ場所の路地裏に居た。夜という事もあり路地裏は薄暗く不気味なものを思わせるようであった。ここで来てしまったら引き返すのも何故だか癪に触るようであり路地裏の奥へ奥へと足を進めた「誰、だよ」己の沢山ある携帯の中で唯一個人用として己の為だけにある携帯のメールアドレスを知っている宛先の主が誰か分からないという事が妙な恐怖へと己を追い込んでいった。足を進める度に耳に響くのは己の靴の足音のみであった。だが行き止まりまで歩むも誰かが居る訳ではなかった。不意に聞こえたのは背後から歩み寄る足音「(――…ッ、やられた!)」「やあ、折原臨也、さん?俺は折原臨也、まあ、天才である俺のもう一人なら、俺が折原臨也だって事は理解できるよね?」ばっと振り返ると暗闇から聞こえたのは聞き慣れた、己の声であった。そこには己によく似た容姿と衣類を纏う男が居た。男は問うように己を折原臨也さんと呼ぶ、そして彼は己を折原臨也と名乗った。男、折原臨也はジャケットのポケットに手を差し入れ己の反応を窺うように首を僅か傾けていた(気分悪い…人に表情を観察されるのは癪に触る)


・シズロイドで静臨
静雄が死んでから暫く経った。何時の間にか池袋から静雄が居ないのが当然となった日々がやってきていた。誰も彼を最強と呼ばなくなり、誰も彼の名を口に出さなくなってしまっている。そうして次第と池袋だけではなく皆の記憶からも消えていくのだろう、そう思うと悔しくて、苦しくて、辛い気分になるのを感じた。―――あの日から何年経っただろうか、俺の記憶からも家からも彼が消えることはない。お揃いのマグカップも歯ブラシも、捨てる事は出来なかった「おい、」不意に声を掛けられた、後ろを振り返ると彼に似た、誰かが居た「随分早かったね、」そう独り言を呟くと誰かは小さく首を傾けた。その仕草も声も彼に似ていて、何一つ欠けていない「手前は誰だ」掛けられた問いは当然のものであった、いきなり連れてこられた部屋に己が居た。自分の名前も記憶も無いのに、連れてこられた「ああ、俺は折原臨也。君は…」名前を名乗るととくに反応を示さぬ誰かは気怠げな表情を浮かべていた「そう、君の名前は平和島静雄。君は記憶障害なんだ、俺とは仲の良い友人だったんだよ」本当は恋人だった、なんて機械の静雄にも言う事は出来なかった

・DV静臨
ひゅうひゅうと喉が鳴る音。手首を掴まれれば、脱力した体では逃げる事は出来ずただ床へ横になるばかり。お得意である話術は、彼に利く筈も無くただ手首が捻り潰されるように痛みを感じていた「は…っ、し、ず…ちゃ…痛、い…離、してぇ…ッ!」ただ縋るように離してと懇願するが、それは叶う事は無く手首は掴まれた儘足首が勢い良く踏まれた。まさかとは思ったが一瞬の衝撃で骨は折れた「――…は、ッ…い、や、シ、ズ…ちゃっ…ひ…ッ、や…!…ッ!!――…う、あ゙ぁあ゙あ゙…っ、」既に枯れている声では叫び声もあまり出ず、床を這うように足首を踏む足から逃れようと身を捩るも数ヶ所折れていた体にこれ以上鞭を打つ事は出来ず直ぐに動きを止めると頭上から舌打ちが聞こえた。舌打ちをした彼はまるで火のついている煙草を踏み潰すように己の足を捻り踏んだ「いぃ…っい、あ゙ぁ、や…ッ、んゔぅ゙う、はな、して」「うるせぇよ、汚ェ声出すな」ただ罵倒する彼からは優しさなど微塵も無く、ただ虚しさと切なそうが込み上げた。痛みは増すばかりで逃げる事の出来ない己はただ痛いと痛みを彼に声で伝えるだけ。そして、逃げようとすると彼は小さく笑った

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