ミョルニルを待つ

「君とは戦わねばならないようだな」

「そうだ。異世界のものよ」

「一つ聞きたい。さきほどまでこの鍵を手にしていた人間はどうしたのだ」

「ああ、あの紫の髪をしたやつか。アイツは俺に負け、そして魂をとってやったさ」

「シャークは関係のない人間だ、なぜ魂を取る必要があった!彼は遊馬の大切な者だ。その彼を傷つける君を私は許すわけにはいかない」


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(あの男は九十九遊馬の大切な者。ナンバーズを持っていなかった、一般人。あの男は何も悪くなかった、九十九遊馬の鍵を守ろうとしただけだ。…悪いのは俺だ。すべて、悪いのは俺なんだ)

九十九遊馬は俺のことを憎むだろうか。憎まないはずはないだろう。大切な者を傷つけた俺を許しはしないはずだ。

許さなくていい憎めばいい、弟のためなら何だってする俺を。たとえ悪だろうと何だろうと、すべては大切な弟のために。悪いのは俺だけでいい、弟が助かるのならそれで。(罪悪感はある、あるにきまっている。本当はこんなことしたくはない、どうしてこうなってしまったのだろう)


(九十九遊馬、俺を憎むがいい。そして俺を壊してくれ)



題名は、ミョルニル(打ち砕くもの)+待つで
「打ち砕くもの(者)を待つ」みたいな意味です…!
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