屋敷時代ガイルク

「がいー」

「どうしたルーク?」

「おにわいきたいな、はなみたい!」

「良いけど、どうしたんだ急に?」

「いいからはやくはやくー」

「わかった、わかった」

「あっ」

「どうした?」

「がい、て!」

「?」

「てーつないで?」

「はいはい」

「はいはいっかいだけー」

「はい、わかりました」

「おはなおはなーあ、あれだ!」

「ルーク!走ったら転ぶぞ!」

「へいきへいきーがいもはやくきてよ!」

「何の花があるっていうんだ…?」

「がい、これ!」

「ルーク、これは何の花なんだ?」

「ぺーるがいってた。しあわせになるはなだって!」

「へえ、幸せになる花か…(花言葉がってことか?)」

「だからがいにみせたかった」

「そっか、ありがとなルーク」

「ふふーがい、しあわせになった?」
「…ああ、幸せになったよ」

「じゃあるーくも幸せー」


「って事があったよな。覚えてるか?」

「…!べ、別に覚えてねーわけじゃないけど」

「ないけど?」

「子供の頃の事なんて恥ずかしいんだよ!ガイのばーか!」

「お前は今でも子供だろ?でもな、俺すごく嬉しかったんだぜ?」

「?」

「俺が幸せだと、自分も幸せだって言ってもらえてさ」

「ふ、ふーん。あ、早く行こうぜ!みんな先進んじまってる!」

「ああ、わかった行こう」


嘘じゃない本当に嬉しかったんだ、涙が出るぐらいに。もうその時には復讐なんて気持ちは消えていてさ。嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。


(うわー恥ずかしいよな!けど覚えててくれたんだ。よし、ガイの誕生日にあの花と音機関でもあげようかな?あーでもお金を貯めないと。あの花って高いのかな?まあまだ先だし…大丈夫だろう。あいつ喜ぶかなー!)



そしてまた君に幸せをもらう僕は、きっと世界一の幸せ者だ

water lily



water lily(睡蓮)
花言葉:信頼/心の純潔/純情

3つあった中で信頼について書きました。信頼という意味の花、二人の気持ち、ガイの気持ちを意識してます。(ペールは全て分かってるかんじで!そして誕生日にルークからその花と音機関を貰ったガイは、うれしいはずだろうと思います)

2012 0114 修正
2011 0706


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