桃先輩とCDショップに寄ったは良いけれど、先輩は急用ができて先に帰ってしまった。
いつもの店ではなくて1駅先に新しくオープンした店だから帰るのが少しめんどくさい。せめて自転車を置いていってくれれば良いのに。ああ駅まで遠い。

こっちに向かってくる人に何だか見覚えがある。ああ、手塚部長と対戦した氷帝の人だ。
(名前が思い出せないんだよね)

「おい、越前じゃねえか。こんな所で何してんだ、ガキはさっさと帰ったほうがいいぜ」

「別に2歳しか変わらないじゃん。言われなくても今から帰るとこなんで。じゃあ」

「…おい待て。駅まで送ってやるから着いてこい」

「いや別に大丈夫だけど」

「いいから来い」

何なんだこの人は。手が痛いし、歩くの速すぎるし。

「着いたぜ。今後はこんな所へは1人で来んじゃねえぞ」

「どうも」

「ここら辺は治安が悪いからなチビ1人じゃあぶねえんだよ」

「別に平気だけどね」

「送ってやったのに礼もないのか?」

「だから、どうもっていったじゃん。もう電車くるんで、じゃあ」

「俺は時々あのストリートテニスコートにいる。もし暇ならこい、相手してやるよ」

「まああんたとは一度戦ってみたいし、暇が出来たら行ってもいいよ。それじゃあ」

「ああ、またな」



「おい、跡部。最近やけにうれしそうやん。何かあったやろ」

「ああ楽しみが1つ増えてな」

「へえ、ならいいんやけど」

「おいさっさと部活に行きやがれ」

「はいはい」

でもまあ、最近の跡部はどこか嬉しそうとううよりにたついてて若干気持ち悪いねんなあ。
そんだけ良いことなんやろな。気になるわー


「クシュッ」

「おいおい風邪か?次の試合も近いんだし気をつけろよなー」

「風邪じゃないっすよ」

「じゃああれか、誰かに噂されてたりして!越前モテモテー」

「やめてください」

「にゃにー?オチビがモテモテだとー!」

「違うっすよ。俺、先に帰るんで。お疲れさまです」

「おう、また明日なー」

「明日は寝坊するなよー!」


跡部さんはリョーマさんと試合できるのが待ち遠しくて浮き足立ってます
そわそわしたりとピュアべさんを目指して


2012/07/27 01:12
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