※捏造しかない
※照美しか出ない


わかること



僕は神、だなんて我ながら頭の悪いことを言っていた時期がある。若干現在進行形な面があるのは否めないが、それでも昔より思うことは減ったはずだ。

あれはどれくらい前だったのだろうか。忘れたい記憶ではあるが、あのような記憶は早々忘れられるものではない。
あのときはどうかしていたとしか思えない。サッカーを、ただ勝利を勝ち取る手段としか考えていなかった。そしてあの影山の手で力を得て、絶対的な勝利を得ようとした。

今冷静に考えたらおかしい話だけれど、あのときの僕たちは冷静な判断など出来なかったのだと思う。
何故、影山を易々と受け入れたのか。傷付く他校の選手を見て、さも当然のように振る舞っていた自分はなんなのか。
ましてや自分は神だなどと自称して、その偽りの力を使う。刃向かう奴は全て切り捨てる。それまでして何がしたかったのか。

わからない、わかりたくない、自分だけが知っている、知りたくない、思い出したくない
僕はただ、皆と楽しくサッカーが出来ればよかったのに!

円堂くんに憧れていたのかもしれない。信頼しあう仲間がいて、自分たちのサッカーができる円堂くん達が。
僕は愚かだ。神になった所で、影山に支配されていては自分のサッカーなど出来ないのに。


もし本当に僕が神様だったなら、こんな世界は作らなかったのに。



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最後の言葉はある曲から


10.10.22
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