※ガゼ→バーン気味
※エロ注意(えげつない表現あり)
※キャラ崩壊




アンビバレンスは揃わない





他人に可哀相だ、なんて思われるのには慣れていた。けれど、コイツに言われると心底不愉快な気持ちになった。
さも自分の方が優位な振りをして、「ガゼルは可哀相だ」と言う。なんの根拠があってそんなことを言っているのか理解できなかった。貴様だってグランにマスターランクの座を捕られた癖に、それでも私の方が可哀相だ、と告げる。


そんなコイツを自分の言いなりにさせているのはとても気分のよいものだった。あの高圧的な態度をとっていたヤツが、私の下で淫らな声を上げて自ら私を求めている。ヤツには男というプライドはないのだろうか。

今だって、自身を紐で縛られて後ろにバイブを入れられた状態をとても喜んでいるようだ。もどかしく動くバイブを自分のイイ所に当たるように自ら動かしている。

「ガゼルッ…ぁいいっ…なあっもっと…もっとぉっ!」
「ふん、貴様には男のプライドはないのか。…そんなに欲しいなら自分からねだってみろ」

髪の毛と同じくらい真っ赤になった顔を少し歪ませたバーンは、少し間をおいてから口を開いた。

「早く、ちょうだいっ…!」
「何をだ?…ああ。もっと威力をあげて欲しいのか」

手元にあった趣味の悪い色をしたリモコンのバーを一番上まで上げた。今まで緩くバーンを攻めていたバイブが、更に音をたててバーンを攻め立てる。
急に激しい動きになったバイブに思考が着いていけていないバーンは、顔を歪ませながら思い切り喘いでいる。

「あっあああ、はっ…が、ガゼルぅ…!」
「どうだ?これがお望みじゃなかったのか?」
「ちがっ…ぁっ、違うぅ」
「誰の何が欲しいのかハッキリ言わないと分からないな」

そう言うと、今まで仰向けに寝転がって喘いでいたバーンがゆっくり起き上がり、私の股間に顔を埋めた。

「はっはぁ…ガゼル…」

ボソボソぼやきながらユニフォームの上から私の物を撫でる。バーンの熱い息遣いがこちらにも伝わってくるようだ。
服の上からだった愛撫が、いつのまにか直接になっていた。鬼頭をねっとりとした舌で舐められ、そのまま口に加えられた。
バーンの口の中は熱い。ああみえてこういうことが上手いバーンは私のいい所を知り尽くしているようで、執拗に同じ所ばかり攻めてくる。筋に沿って舌を這わせ、鬼頭を丁寧に舐める。

「っは、ガゼルっ」
「っ本当に淫乱だな。自分からこんなことするなんて」
「ガゼルのが、欲しいっ…ぁ、俺に挿入れて…」
「それが人に物を頼む態度か?そんなに欲しいなら私が挿れたくなるように誘ってごらんよ」

そう言うと、私自身から口を話し、背を向けてそのまま四つん這いになった。尻だけを高くあげる。バイブが入っている穴はヒクヒクと物足りなさそうに疼いていて、その下から見えるバーン自身もイくことも出来ずピクピクと先端から先走りを出しながら震えている。

「はっ…が、ガゼルの、おっきくてあついの…あぁっ…俺の中にちょうだいぃっ」

バイブが入ったままの穴を自分の手で広げる。…本当に淫乱だな、と小さく呟いて私は自身をあてがった。

「ぁっ、…いやっちょっと待ってぇ!まだ中に挿入ってる…あああああ!!」

バーンの申し出を無視して自身を進めた。バーンの先走りで滑りが良いけれど、小ぶりとはいえバイブが入っているバーンの穴はとても狭く感じた。

「あ゛っ…ああああっ、いたっいたいぃ…!ガゼル、いたいっ!」
「っ、ちょっと我慢していろ」

緊張と恐怖とでバーンが穴を絞めるので、少しでも穴を緩くしようと全く触れていなかった自身を愛撫する。急な刺激に驚いたバーンの穴が緩んだ。その一瞬を狙って自身を一気に押し込んだ。

「ひっ…ああああああああっ!!」
「挿った…っ」

バイブが入っている中はとてもキツく、暖かかった。バイブの動きも相まってイきそうになってしまいそうだった。
無理やり腰を引くと、バーンの口からは喘ぎ声が零れた。

「あっあああああん」
「ふっ、二輪差しなんて、とんだ淫乱だな、バーン」
「いやっ…言うなっ…ああああ!」

一気に突く。少し馴染んできたのか先程よりは動きもスムーズになってきた。

「ガゼルぅっ…もっオレ、イきたいぃぃ!!」
「もうイくのか淫乱」
「うんっ…!イっちゃう…も、だめっ」

バーンの要望に応えるように腰を動かした。狭い中とバイブの振動がとても気持ちがいい。
バーンの口からも押さえきれない喘ぎ声が出る。

「あっ、あああ…んん、はっ」
「はっ、イきたいなら言え、『俺は男に尻の穴を犯されて射精する変態です』って」
「はっ…ああっ、おっおれはぁ、男にっ…おとこにケツの穴犯されて、あんっ、しゃ、しゃせえするっ変態ですぅ…!」

バーンが言ったと同時にピストンを早くした。すかさず射精を止めていた紐も外してやる。

「あっああああ、ああっイく…ああああああんっ!!」
「私もっ、中に出すぞ…!」

大きな喘ぎ声を上げながらバーンは射精をした。私も射精による締め付けでバーンの中に射精した。バーンは中出しされている間も「あぁっ」と喘ぎ声を上げた。



バーンはあの後意識を飛ばしたので、仕方なく私が後処理をした。何事もなかったように眠るバーンを見て、少し罪悪感を覚えた気がした。
別に、父さんに気に入られないのも、マスターランクのトップになれなかったのも、バーンのせいではない。
私はどうしてバーンを自分の性処理として使うのか。私は何の為にこの行為をしているのか。「可哀相だ」と言われるのが不愉快だから?
それとも、別の感情があると言うのか。…でも、私にはこの"別の感情"の名前を知らないのだ。

頭の片隅で、きっと私は、"別の感情"のことは一生分からず、そして、この行為はこの先も続くのだと思った。



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バーンキャラ崩壊もいいところ

20100922

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