junk | ナノ

赤司と桃井


「わたしは結婚できないかもしれない」

「なんでだい?」

俯きがちに深刻そうにした桃井がふと呟いた。あまりの真剣さに笑うのを必死に堪えて赤司は聞いた。

「だって、わたし料理がびっくりするくらいできないんだよ」

やっぱり結婚といえば料理がさあとぶつくさ言い始める桃井を見つめて赤司は言った。

「いつでも俺がもらってあげるさ」

赤司はからりと笑うと桃井の顔が徐々に真っ赤に染まっていくのを楽しそうに眺めた。

「冗談だよ」

「……!もー、赤司くん!!」

あながち冗談でもないのだけどなあと頬を膨らます桃井を見ながら赤司は脳内で桃井との結婚プランを立て始めた。





--------------
実体験をどうにか萌えにつなげられないか頑張りました。わたしの場合甘いやつじゃなくてなんか……アホみたいな感じでしたが。
とりあえずアホな赤司さんが書きたくてですね。たまにはお馬鹿な赤桃もいいと思います。
お付き合いすっ飛ばして結婚妄想な赤司さん。


< back >


BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
- ナノ -