Frozen's thervant
-アナ雪エルサ主従夢-
こちらでは主に
メタい部分の設定・補足・解説を更新していきます。
前置きはしていくようにしますが、ネタバレと捉えられる部分も含まれる可能性がありますのでご注意ください。
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イメージCV->
南條愛乃さん。
FF14登場キャラクター、ライナのような感じです。
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prologue->
(プロローグ)"祝いの花火がドン、ドンとあがると、音のたびに雪の結晶のきらめきが増していった。"
これは赤子エルサが、花火の音に反応して驚きの感情が雪の魔法として現われた描写。
産まれたてでもこれくらいの魔法は無意識に発露していそうという推測より。
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It was an accident.->
(わざとじゃないの)オラフと姉妹のスケートシーン。
ヴィルが雷の魔法を使って風を起こし彼らを滑らせている。
これは水の電気分解(水→水素+酸素)の応用。
あの時代は電気そのものがまだ存在しないので、当然そんな技術などなく、ヴィルは無意識。
幼少期に雷で遊んでいた時に発見した魔法技。
エルサが作り出した雪を電気熱で固体→液体化し、電気分解によって液体→気体化している。
(つまりあそこで火花でも散ろうものなら大爆発起きます)
(風が起こるほどの電気分解がどのくらい膨大なのかは知りません)(そこは"魔法"で許して←)
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Do You Wanna Build a Snowman?->
(雪だるまつくろう?)マントラについて。
"Conseal it. Don't feel it. Don't let it show."
(隠すのだ。落ち着くように。見せないように)に対して、
"Confront it. Let it see"
(しっかり向き合って、見つめるんだ)
いい感じに韻も踏めて対比きかせられてかつ意味も伝えたい感じの言葉を彼女のマントラに設定。
showでもlookでもなく、see。
ヴィルの筋力・運動神経について。
微弱な電気を筋肉に流して強化を図るほかに、彼女が無意識でやっていることとして、「磁場との反発」がある。
地球を覆う磁場と反発させる形に電流を流して、その力で跳躍力のプラスにしたり、高所から飛び降りたときに着地前の加速度緩和に利用している。
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It doesn't have to be a Snowman.->
(雪だるまじゃなくてもいいんだよ)絵画室の絵たち。
あそこに飾られている絵画にはそれぞれ元ネタとなる実在の絵画があるようなので、タイトルを織り交ぜた絵画の表現にしてある。
アナのお気に入り「ジャンヌ・ダルク」。
彼女はフランスに勝利をもたらした英雄だったが、最後は魔女扱いをされ火刑となった。
国を救い、国に殺されかねない未来を背負った氷の魔女とも呼べるエルサと通ずるものがあったから、アナに絵の中の彼女を応援する台詞が盛り込まれたのかなと。
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I’m right out here for you.->
(私はここにいるから)警備隊の宣誓文句と近衛兵の採用基準
軍隊に関してはてんで素人なので、バチカンのスイス衛兵の項から引用。
船でのアグナルとイドゥナの会話シーン
アナ雪2、および円盤特典の未公開カットをどうしても使いたく。
アナだけが除け者にされていたわけではない、両親はきちんと彼女のことも信頼していたことがよく分かる大切なカットだったのでここへ挿入。
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For The First Time In Forever->
(生まれてはじめて)新女王即位の宣明
「Sehn hon hell darr in-um hell-gum Ayg-num Ok Krund ee thes-um hellgah Stahth,ehk teh frahm fur-ear Uthear...」と言っている。
古ノルド語。現在でいうラテン語。
Google先生式英訳をすると、
「As she holds the holy properties, and is crowned in this holy place, I present to you...」となる。らしい。
さらにそれを日本語で表現すると
「この者の聖なる資質に対し、神の御前での戴冠の儀を以て、我はこの者に宣言する... (アレンデール女王 エルサ)」といった具合になる。らしい。
翻訳の翻訳、さらに意訳も含まれているので、こう!という表現ではないにしろ、司教が何を言っているのかの雰囲気は掴めるかと。
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Don't come back!->
(もう来るな!)ヴィルの体調
前話ラストで、ヴィルの不調に気づいたエルサに対して、崖下でのやりとりで不調に気づけないアナ。それを反映してそういった描写もカット。
エルサは、ヴィルがエルサにそうしてきたように、見つめ続けてきたから気付けたことであって、
この時点では愛が何たるかを知らないアナは「(悪い意味でなく)人より自分」の状態な上に、まだ自覚のない範疇で彼女も不調をきたしつつあるので気づくことができなかった。
"バチバチッと周囲に小さな雷が漏れた。
ヴィルは自身を再び立ち上がらせると、また急ぎ足で駆けていった。"
ヴィルが自分で自分の身体を動かしているのに受動態の言い回し。
これは、凍りつきつつあって動かなくなってきている足を、雷の魔法を使って無理やり筋肉で動かしているため。
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Fixer Upper->
(愛さえあれば)パビーの言葉
「ヴィルの心は純粋すぎる。
それゆえに、エルサの気持ちをほとんどそのまま通してしまった。
庇ったことで魔法の力をいくらか弱められたが、わずかなものだ」
この作品において、魔法の概念は抽象的なものに基づいている。
(例:頭なら簡単に丸め込める、心を解かすのは愛だけ、等)
そのため、物理的な障壁(ヴィルの肉体)があったところで、エルサの「やめて!!」というアナへの強い気持ちを完全にシャットアウトできるわけではない。
エルサの気持ちに嘘を混ぜたり捻じ曲げてアナに伝えるようなことをしてきていないヴィルの心は、"エルサの気持ちを遮る"という点についてほとんど効力はない。
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Some people are worth melting for.->
(アナのためなら、解けてもいいよ)タイトルの英文について。
直訳すると「人の中には溶けるに値する人がいる」となるが、日本語吹替版ではオラフ屈指の名台詞「アナのためなら、解けてもいいよ」となる。
当作では、それより前に似た文言のタイトルで似た台詞をヴィルに言わせていた。
"You are worth freezing for."がそうで、こちらはSome peopleよりも対象者(=エルサ)を強調するため主語をYouとし、meltingとfreezingで対にした。
「エルサのためなら、凍ってもいいよ」がそれにあたる台詞。
アナを愛するエルサから生み出された雪だるまオラフがあの言葉を言えるのなら、エルサを愛するヴィルが言えてもいい言葉かと。
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epilogue->
(エピローグ)全編通してのオラフのヴィルへの懐きの早さ
これも「オラフはエルサから魔法で生み出された雪だるま」という設定から膨らませたもの。
エルサにとってヴィルは姉のようでいて、絵本の中の王子様のようでいて、父王に代わりしるべを示す先導者のようでいて。
そんなイメージを持っているため、どうしたって生み出したものにも敬慕の気持ちが表われるであろうと推測。
エルサ本人よりもしがらみなくヴィルに懐くことができる。
ヴィルの最後の台詞
「ずっと、たくさん、泣いてきました。でもきっと、幸せになれます。もっと輝く毎日を、あるがままに受け入れて」
これはMay J.の歌う日本語版「ありのままで」のエンディング歌詞をオマージュしたもの。
1サビ後にコーラスで入れられているオリジナル歌詞「ずっとずっと泣いていたけど きっときっと幸せになれる もっと輝くの」より。
元映画の劇中歌部分
英語歌詞、英語歌詞日本語訳、日本語歌詞それぞれを参考にし、そのシーンの会話文や地の文に混ぜてある。
全編通して会話文は吹替版の台詞であるのに、劇中歌台詞部分だけ違ったりするのはそのため。
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Frozen's thervant->
(氷の従者)当作のタイトル
エルサを示すFrozenと、雷(=thunder)を操る従者(=servant)のお話なので、造語でthervant。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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