の奥、導きのフクロウ
sub title

タグ:童話


少年がどんぐりの子ども達と

一緒に遊んでいると、

向こうから

うさぎがやって来ました。


うさぎがなにかジェスチャーを

しています。


(どうしたの?)


うさぎは必死に伝えます。


(今週のもやさま面白かったって?)


うさぎはびっくりして首をふります。


(なんだかお腹がすいた?)


少年がふざけていると、

遠くからフクロウがやって来ました。


(…少年よ。)


(はい、こんにちは。)


(…そなた、なぜこの場所におる。)


(え?)


(この森に来た理由があるはずじゃ。)


(なんだっけ?)


(少女を救うのじゃろう?)


(少女……?。)


(君の大切な子がさらわれたんじゃ。)


(そうなの?)


(あの子は勇敢じゃった。)


(……)


(友達を守るために戦ったんじゃ。)


(……)


(そなたに何ができる?)


(……)


(君は、君の出来ることをすればよい。)


(……)


(魔女の城は、この先の洞窟を抜けねばならん。)


(…洞窟?)


(そこは暗闇の洞窟と呼ばれておる。)


(……)


(一度入ったら誰も出てこれん。)


(……)


(今ではそこを通るものはおらん。)


(……)


(それでも先にすすむか?)


(……)


(ゆっくり考えることじゃ。)



フクロウは飛び立っていった。



うさぎが心配そうに

こちらを見ている。












(大丈夫だよ。)












うさぎが首をかしげる。










(ぼく、助けにいくよ。)










うさぎが喜び、

飛びはねる。





(待っててね。)





空には暗雲が立ち込めていた。








おわり。


(あとがき)もやさまにおける大江アナの立ち位置がいかに重要かを大声で伝えたい。



[戻る]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -