もたろう
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ももたろうは思いました。



「この桃の中…、くるしい!」



もう何分も川の上を流れていました。



「酸素が…、たりない!」



川の揺れのせいで、精神状態も限界に達していました。



「僕はこの密室の中で、朽ち果てるのか。」



すると突然、斧が降ってきました。



「危ない!何これ!」



桃が割れました。



「頭上にすき間が!もう一息だ!」



桃は勢いよく裂け、上から斧が降ってきました。



「危ないよ!何なのこれ!」



上からお爺さんとお婆さんが覗きます。


ももたろうは可愛らしくうぶ声をあげます。



「おぎゃーおぎゃー。」



数年後、そこには立派に成長した桃太郎の姿が!





おわり


(あとがき)桃が女性の比喩だとすると、桃の中の胎児は桃とへその緒で繋がってることになるが、桃の葉から吸収する酸素量では明らかに胎児に必要な酸素量は足りないため、やっぱり桃の中の胎児は息苦しいのである!


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