物の国 2
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「我ら霊長類こそ最強の種族だぁぁ!!」


おーっと、霊長類最強の種族、ゴリラが雄叫びをあげたああ!!


「我ら百獣の王に敵うものなどおらぬわ!!」


ここで百獣の王、ライオンの登場だ!!


「我ら白熊に敵う者などおらぬ!!」


ここでシロクマの登場だああ!!


彼らは、校庭でなにやら叫び合っていた。


「えー、本日実況を務めます、動物の国のお調子者 りす太です。」


すると、突然 空が暗くなり始めた。


「なんだなんだー?」


そこには、大きなシロナガスクジラが宙に浮かんでいた。


「おーっと!!これは規格外だ!とても校庭に入りきらない!」


ヴオオオオオオ!!!


シロナガスクジラが、大きな呼吸をする。


「あのー、すいません、ちょっと大き過ぎるんで帰っていただけますかー!」


ヴオオオオオ


クジラは大きな雄叫びをあげて、空に帰っていった。


        ◯


「なあ隠密G」

「なんでござろう」

「にゃんこちゃん達の会話を聞いてきてくれねえか」

「それはまたなにゆえ」

「最近、にゃんこちゃんがおれのことをじっと見てるような気がするんだ」

「なるほど」

「もしかしたら、俺に気があるのかもしれねえ」

「了解でござる、ねずみくん」


隠密Gはダンボールを取り出し、ミッションを開始した。


ターゲット確認

カサカサカサカサ


「そんなことより!セックス!」


なんと!


カサカサカサカサ


「どうだった?」

「セックスでござる」

「は?」

「性行為の話でござる」

「なんだって!」

「なんてこった、彼女が俺のことをそんな風に見てたなんて」

「彼女、意外とえろいでござるな」

「俺には、み◯ーという彼女がいるというのに」

「それ以上は危ないでごさるよ」

「そうだな、俺の出自がばれたら大変なことになるからな」

「そうでござるよ」


「このことは、くれぐれも内密に」



「おなかへったな」

にゃんこちゃんは、空に浮かぶどーなつ雲を眺めていた。



(あとがき)おっと、◯にーの話はそこまでだ。

注 このねずみはただの灰色ネズミであり、実在する登場人物とは一切関係ありません。ご了承ください。

注 ヤメテ!ウッタエナイデ!



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