人について
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友人について私は何も知らないのではないかと、ふと思うことがある。

私は彼らのことを何も知らないのではないか、もしかしたら知ったかぶりをして仲良さそうにしているのではないか、そんな自分に彼らはうんざりしているのではないか、そんな不安がふと頭をよぎることがある。

もちろん、このような感情は誰しも持っているのだから、そのようなことを私はおくびにも出さない。


人は、その人の3%くらい知っていれば仲良くなることができる、これが現在の私の持論である。


その人の語るさらっとした自己紹介が1%、その人との共通の話題や趣味が1%、その人の外見や印象が1%。友人関係の始まりというのはだいたいこのようなところだと思う。


もちろんこれは単に始まりであって、その他諸々の性格や部活とか仲良くなる要素はいくらでもあるように思う。

こういったことを考えてみても、おそらく私が彼らのことを知っているのは、おおよそ10%くらいなのだろうと思う。


人は過去から現在まで、様々な要因や環境によって成長していくけれども、その過程を一番見ているのは、身近にいる家族なのだろう。

だから、私はその人の家族以上に彼らを知ることはないだろうし、過去には戻れないのである。


だから、彼らのことをより理解するのだとしたら、もう共に未来をつくっていくしかないのである。

たくさんの思い出を共有して、秘密の思い出や感情をつくっていくしかないのである。


このように考えてみると、彼らの過去や現在よりも、未来を共につくっていけばよいという楽観的な結論に達するけれども、要するに私の不安は単純にコミュニケーション不足が原因であるから、分からないことがあれば素直に聞いてみればいいのである。それだけである。


このような不安が私の被害妄想であることは分かっているし、いい人であるとかやさしい人であるかは別として、彼らが十分に信頼できる人物であることも私は十分に理解している。


いったい何の話か分からなくなってきたけれども、たぶん人が本当の意味で理解できることはないだろうし、違う人間同士だからそれは当たり前だけれども、それでも少しでいいから相手のことを分かっていたいなあと思う今日この頃なのでした。




(あとがき)人間関係についての考察。友人のことについて何も知らないなあと思いながら書きました。男友だちに関しては大して悩まないから、結局好きな女の子に好かれたい欲求なのではないかというツッコミはしてはいけません。そもそも友だちがいないのではないかというツッコミもしてはいけません。


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