シンデレラ
シンデレラは悩んでいました。
「はぁ。彼とけんたい期だわ。」
シンデレラはため息をつきました。
「彼ったら、出会ったころはあんなに好きって言ってくれたのに、最近はちっとも言ってくれないし、このごろはキスだってごぶさただわ。」
シンデレラは考えました。
「セクシーなドレスを着たら、少しは彼も振り向いてくれるかしら。」
シンデレラは思いました。
「ドレスを作ろう!」
シンデレラはがんばりました。
「ぬいものは得意なんだから。」
王子が帰ってきました。
「ただいま。」
「お帰りなさいませ、ご主人様。」
王子は驚きました。
「…なに、メイド服だとッ…!」
王子はメイド服萌えでした。
「似合うかしら?」
王子は鼻血をだして倒れてしまいました。
「………………。」
その日から、王子は少しだけ優しくなりました。
おわり。
(あとがき)シンデレラのけんたい期を描いた作品が他にあるだろうか。シンデレラが王子さまと付き合ったあとの続編的なお話。