20歳になる君へ。


言葉の大半が、人への言い訳で埋まる。自分を説得することはもう出来ている。だけれど、周囲への説得に、一番時間がかかる。一人で自由に動けるなら、もう行動しているのだ。だけれど、未成年のうちは自由に行動できる範囲は限られる。成人になってからは金銭的な理由で縛られる。やっと自由に動ける環境が整った時には、もう、背負うものが多すぎるのだ。それを人は、大人になるという。背負うものに溢れて、自由に動けなくなった状態を、人は大人になるというのだ。

それなら、一体いつ行動するのだろう。大人になって背負うものが増えていくのなら、いつ行動すればいいのだろう。僕は、それは20歳からの10年だと考える。成人して、社会からは大人だと認めてもらえる。行動する権利が生まれる。そして、自分次第でお金を稼ぐことができる。そのお金を自分に使うことができる。自分が動ける範囲が増える。

30歳になってからは、きっと結婚が現実的になる。もう結婚しているかもしれないし、これからする予定かもしれない。そうすると、守るものが増える。失えないものが増える。そうすると、自分の人生で大切だと思うことは、20代のうちにしておかなければならない。きっとその先は色んな言い訳をして、もう動けなくなるだろう。それなら、いつ動けばいいのか。君が、20歳を迎えた、その日からだ。成人を迎えた君の誕生日が、君が生まれ変わる、第二の人生だ。

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(あとがき)
20歳からの人生が、君の冒険の始まりです。