「俺と彼」「手紙の君」「貞淑な?奥さん?」

三者三様・ランチお支払い編


ランチが終わり…店を出る前。テーブルにて。
伝票を手に取る真田くん。

真「えーと。割ったら1200円くらい。」

大「ん?じゃあこれ。」

真「(2000円出してくれた…優しい)いいって。ちゃんと2で割ろ?」

大「今日は俺のがたくさん食べたから。今度真田がたくさん食べたときは、真田に多めに払ってもらおうかな?」

真「(もー!優しい!)…じゃあ、今度俺がたくさん食べたときは俺が多めに払う。絶対約束だから。指きりしよ?」

大「ああ、指きり。」

見つめ合って、長い時間小指を絡ませるふたり…。


そんなふたりを横目に、透くんがトイレに行ってる間に店員さんを呼んでお会計を済ませる安堂くん。

安「(くそう。俺も外で透くんとラブラブしたい)」

透「ただいまー。って、え?もう会計済んでんの?」

安「うん。さっき。」

透「(ここで俺が割り勘って言ったらブツブツ言いそうだな。せっかくスマートに支払い終えてくれたんだし、ここは甘えるか)…ありがと。晩は俺が払うから。」

安「うん、ありがとう!じゃあ、指きりしよ?」

透「(ゆ、指きり…?ちょっと恥ずかしいけど、しゃーねーか)ああ。ほら。」

安「(やった!隣のテーブルの会話が聞こえててよかった!透くんと指きり!)ゆーびきーりげんまーん…」


真「(…真似された?俺たちって、真似したいくらいのラブラブカップル?嬉しいかも…)」


隣のテーブルの会話が聞こえてた幸前くん。
テーブルの上の伝票をさっと奪い取った。

幸「ここは俺が払うの!(って俺が意固地になったら、隣のテーブルと同じ展開になるかなぁ?俺もちーちゃんと指きりしたいなぁ)」

千「そう?じゃあ、幸前が払って。」

幸「(ちーちゃん…こーゆーとこ遠慮ないよね…。そんなちーちゃんも大好きだけど!)うん。俺が払うー。」

千「待て。ほら、払うのは幸前だけど、ここから出せ。」

そう言って、自分の財布を幸前くんに渡す千種くん。

幸「ちーちゃんの財布?」

千「ああ。俺の財布から払えよ。そうしないと、もう幸前と口きかないからな。」

幸「えー?もー!ちーちゃん優しすぎぃ!ばか!男前ばか!」

千「ふは。俺はただの優しい奴じゃないぞ。下心があるからな。」

幸「ちーちゃんのへんたーい!優しいとこ見せて油断させといて、ぱくって食べちゃうんだぁ!やだぁ、俺も食べられちゃうー。」

千「デザートにちょうどいいかもな。」

腕を組んでレジに向かう千種くんと幸前くん。


安「(…透くんはデザートじゃなくて、メインディッシュ…絶対)」

透「おい、今なんかよからぬこと考えてるだろ、おい。」




あとがき

千種くんがエロくなってるような…。
いや、言ってるだけです。多分。

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