小ネタ
「俺と彼」「手紙の君」「貞淑な?奥さん?」のコラボ?


デートの待ち合わせ三者三様


某駅の改札前。
待ち合わせをしている平凡な容姿の三人の男性。
ひとりは大宮くん。
ひとりは透くん。
ひとりは千種くん。

幸「ちーちゃん!おまたせ。」

千「おう、待った。」

幸「俺が遅かったから、ちーちゃん怒ってる?許してくれる?」

千「そうだな…。俺のこと10回好きって言ったら許してやらんでもない。」

幸「うん!俺はちーちゃんのことが、好き好き好き好き好き好き!好き好き好き好き大好き!!」

千「よし。許してやろう。行くぞ。」


腕を組み、その場からふたりは立ち去った。
残るは大宮くんと透くん。


大「(…11回言ってた。ていうか、“待ってない”って言うより、あんな甘い感じの意地悪するのも機転利いてていいかも?)」

真「大宮、お待たせ。ごめんね、待った?」

大「(俺も言ってみようかな…。)ああ、待った。」

真「(えっ!?いつもなら待ってても“待ってない”って言うのに!どうしよう、怒らせちゃった?)えと、あの、ごめんね。今度からはもっと早く来る。ごめんね。」

大「(しまった。真田がシュンとしてしまった…!)真田、ごめん、違う、全然待ってない。実はさっきな…。」

先ほど見たカップルの様子を真田くんに説明する大宮くん。

真「なーんだ。大宮が怒ったのかと思ってびっくりしちゃった。」

大「ごめんごめん。驚かせてごめん。」

真「…俺のこと、10回好きって言ったら許してあげる。(あっ、ちょっと調子に乗っちゃったかな?)」

大「(さ、真田…。いや、まぁ、俺が悪かったんだし。)俺は真田のことが…好き好き好き好き好き好き…好き好き好き好き好き!大好き!」

真「(うあ。12回も言ってくれた!)俺も大宮のこと大好き!」

大「(真田、顔が真っ赤だ。)よし、じゃあ行こっか。」


手をつなぎ、ふたりはその場から立ち去った。
残るは透くんひとり。


透「(うわー。どっちも超ラブラブで甘すぎ。俺には真似できんな。)」

安「透くん!おまたせ!待ったでしょ?ごめんね!どうしたら許してくれる?何を何回言ったら許してくれる?」

透「(安堂、期待に満ちた目をしてる)…いや、別にどうもしなくていい。行こう。」

安「ちょ、ちょっと!透くん!今までの流れからいうと、“好きって10回言ったら許す”って言うんじゃないの?」

透「(安堂…。俺がここで待ってるのを隠れて見てたんだな…。待ち合わせしてるのにストーカー?)俺がそんなこと言うと思ったのか?」

安「うん!!」

透「残念だな。俺は安堂に好きって言うこと強制したりしない。」

安「そう?じゃあ、俺が自主的に言うね!俺は透くんのことが、好き好き…。」

透「おい、ここではやめろ!家に帰ってから言え!」

安「うん。じゃあ、夜寝るときに透くんを抱っこしながら言うね。」





っていう、小ネタです。
ただの思いつきです\(^o^)/


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