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翌日、いつもの昼休み…の、はずだった。
そろそろ昼メシを食べ終わるって時に、大宮がごそごそと袋を取り出した。
「今日って、付き合って一ヶ月記念日だな。」
…大宮、覚えててくれたんだ。
嬉し。
俺だけが一ヶ月だとかどーとか意識してたんじゃなかった。
大宮もちゃんと意識してくれてたんだ。
大宮が袋から出したギフトボックス。
中には何種類かのパウンドケーキが入っていた。
記念日にケーキって。
大宮、すごいな。
俺を嬉しがらせる天才だ。
どれを食べる?って、大宮が俺に先に選ばせてくれた。
俺が先に選んでいいんだ。
大宮が買ってくれたもの、全部欲しい!
ってのも本音だけど、大宮と分け合うことができることのほうが嬉しい。
俺はくるみのケーキを選んだ。
くるみの食感が大好き。
大宮は抹茶のケーキを選んだ。
あ、やっぱり抹茶を選んだ。
前、デートに行った時、青じそとじゃこのパスタ食べてたし、やっぱ和風なのが好きなんだな。
うんうん。
自分の予想が当たって嬉しい俺は、思わず笑ってしまった。
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