▼ディエゴ
デフォルト:アーサー
「始めまして、Dio」
「ああ、始めまして。悪いがオレは君の事を知らなくてね」
「ははっ正直者だな。俺はナマエ、Dioの走りに惚れた一ジョッキーだ。さっきのレースに一緒に参加してたんだよ」
「随分と見る目があるな、覚えておこう。よろしく、ナマエ」
「こちらこそ!……あ、あれっ?おかしいな」
「おい、どうした?唐突に泣きだすなんて変だぜ」
「ご、ごめん、なんだか急に……Dioもだよ、大丈夫?」
「オレが?まさか……そんなはず、は」
「可笑しいね。悲しい事なんてなにもないのにこんなに涙が流れるだなんて」
「本当にな」
「ははっ奇妙な体験しちゃった、あのDioと」
「……もしかしたら」
「え?」
「逆かもしれない、理由」
「逆って、俺達嬉しいから泣いてるの?」
「そうだ」
「なるほど。嬉しいからなんだね」
「おいおい、こんなテキトーなこと信じるのかナマエ」
「だってこんなにもしっくりきたんだ、俺はそうだと思うね」
「そうかよ」
「そうさ」
「……このままじゃ埒があかないな。これが止まるまで休むか」
「人気があるところだと目立つよ。俺、良い場所知ってる」
「ならそこへ行こう」
「うん」
俺たちではない俺たちへ、祝福の鐘を!
そんなものはいらん。大袈裟な
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