きりきり


「貴方がいけないんです。ずっと、ずっとい――て――のに――うそを――――ゆるさ――」


いしきがとおのく。
あたまがいたい。
かれが、ないている。
なだめなければ。
かれがかなしいたい。
いたいいたいつらいつらいかれがないてつらいつらいつらいつらいつらいかれがつらいつらいつらいつらいつらいかれつらいつらい


「――カッ、は」

「あ……」


その瞬間、俺の喉を圧迫するものが消えた。


「ご……ごめんなさ、ごめん、な、さい、すいません、ゆるし、て、ごめ」


身体を震わせて瞳を揺らがせる彼を責める気は、最初からありはしなかった。


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