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聞きたくなんかなかった
言ってほしくなんかなかった

それでも、耳元で囁かれたその言葉は




"あなたのそばにいますよ。ずっと"



こんなにも俺を傷つけるのに



「私には、もう、あなたしかいませんから」



そう言って俺の頬をなぞる指は酷く弱々しくて、秋の風に揺れる小枝を思い出させた




「愛してます」




唇が触れる前にお前の頬に涙が伝ったように見えたのは、俺の見間違いだというのか




想耐性理論


(頼むから、)

(俺のことなんか忘れて)


   

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