人が死ぬところを見た
身体という檻の中に閉じ込められた僕
どこに行き着くかもわからないくせに繰り返される毎日
吐き気がする
僕は仮面をつけたように街を歩く人間の波の中で立ち止まっていた
皆、みんな死ぬんだ
しばらくして、僕は、あるビルを見つけることになる
そのビルは周りをガラス張りのビルに囲まれ、色あせたコンクリートで塗り固められていた
そのビルの屋上に立つ一人の男は風を身体中に染み込ませている
俺は周りを見回す
誰も僕の見てる方向なんて見向きもしないし、そもそも僕に関心なんか持っていないらしい
もう一度屋上の男を見ると、
彼は僕のことを見ていた
そして、彼は幸せそうに微笑み、飛び降りる
やがて中間辺りまで空気に気持ち良さそうに身を委ねていた彼は、地面に近づくにつれて空気を切るように暴れ始めた
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
それでも、地球の重力は容赦なく彼を地面へ叩きつける
人が死ぬところを見た
もちろん誰も彼に関心を持たない
「人間って、単純。」
そう言って僕は笑った
二面性
(死んだのは、どっち)
fin.
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書き殴りの文章の荒さぱネェっす!