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なくしたものは君の中に




「…邪魔」



俺は傀儡

何も感じないはずなのになのに



「オイラは旦那の横がいいんだよ、うん」




この気持ちはなんなんだ




最初は正直鬱陶しかった


「旦那ー!旦那ー!」

「…チッ」


舌打ちの毎日だった









だけど、今は、









「デイダラ」

「うん?」

「今日は暖かいな」

「もう春だぜ、うん」

「外にでも行ってみるか」






_______________________________







少し眠くなってしまう柔らかな太陽の日差し

水彩画で描いたのような淡い色の桜

そして

「旦那!旦那!」

デイダラ




ずっとこのまま時が止まっていればいいのにって




「旦那?聞いてる?」

「あ、おう。なんだよ」

「ほら!たんぽぽ!」


ああ


「お前の髪と同じ色してんだな」

「だろ!」


無邪気な笑顔

俺だけのものにしたいって思ったり




この気持ちは、






刹那






唇に柔らかいものが触れる






「好きだぜ、旦那」







強い風がふき、そこにあった空間を全部すくい取っていく

ぽっかり空いてしまった空間を埋めるように、桜の花びらが舞い散る

その中に佇む君はとても綺麗だと思ったんだ






そうか、


やっとわかった






この気持ちは、







なくしたものは君の中に





fin.


________________



初めて書いたやつです!

やっぱり芸コン好きだー(`・∀・´)



   

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