「姫...??」
あの魔法使いから「錘に指が刺さって死ぬ」という、
残酷な魔法をかけられてからもうすぐ100年が経つ。
でも別の魔法使いから「死ぬ」ではなく、
「100年眠る」という魔法に変えてもらったから今こうして私は眠っている。
生きている。
「姫...!!」
だれ??
「姫!!目を覚まし下さい!!」
んんぅ〜...あれ、起きられそう!!
今までは起きようと目を開けてみようとしても開かなかったのに、
うっすら光が入ってくるみたい。
「...だ、れ??」
「姫!!」
「あなたは??」
「私は隣国の王子です。」
「あー、来てくれてありがとう。」
「こんなめでたい事はない!!100年の目覚めが覚めるなんて...
今夜一緒にお食事でも如何でしょう??」
低血圧の眠り姫
(あー...私もう少し寝るわ)
(え...)
(朝が弱いの、私)
(そうですか...でも夜なら起きら)
(あと、朝はすごく機嫌が悪いの。分かるわよね??)
私も低血圧なので良く分かりますよ...