「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰??」
「白雪姫かなぁー」
「軽いわ返事が!!」
「1日に何回も同じこと聞いたらそりゃこんな返事になるでしょうが」
「初めの方はもっと可愛気あったのに...」
「でも白雪姫めっちゃ可愛いもん」
「うるさーあい!!」
そんなこんなで、魔女は白雪暗殺大作戦を決行することにした。
3日かけてりんごに毒をすり込んで、
りんごの商売人っぽい服装をamaz●nで購入し、
そして魔女の心の準備が出来たところで、
7人の小人が住む家へ小人たちがいない隙を狙って訪ねていった。
「ごめん下さい」
こんこん、と扉を叩くと、それはそれは美しい人が出てきた。
これは...勝てる気がせんな。
鏡の野郎、本当にこいつ可愛いじゃねーか!!
正直ちょっとブスなのかなとか期待はしてたけど、
別の意味で期待裏切られたわ...!!
「どちら様でしょう??」
「あぁ、美しい娘さんに、送り物だよ、」
そう言ってりんごを渡す。
ふふふ、これでこの娘はでっとえんど!!
「まあ、何て綺麗なりんご。りんご売りさん、ありがとう。」
なんてこった!!笑顔が眩しい!!
...っ罪悪感なんて生まれてないぞ!!
「それでは、失礼します。」
「さようなら。」
ばたん、と扉を閉める音がして、
魔女は少し複雑な顔で住処に戻って行きましたとさ。
ふぅ、りんごの届け物なんて、どうして急に??
っていうか、私宛にりんご??
もらったのは嬉しいけど、私、りんごだめなんだよなぁ。
なんかちょっとあの人の様子もおかしかったし、
これ、怪しい...よね??
捨てよう。うん。そうしよう。
白雪姫はりんごアレルギー
(鏡よ鏡ー、世界でいっちばん美しいのはだーれ??)
(なんか上機嫌だな)
(さっさと答えろよなんで普通の会話してんのよ)
(はいはい、えーっと...白雪姫ちゃんでっす)
( 何 故 生 き て る )
うちの子(魔女さん)×鏡でなんか小説1本書ける気してきた。