忘れじの 行く末までは かたくければ 今日を限りの 命ともがな




「いつまでも、俺は君を好きであり続けるよ。」


それを信じていいのでしょうか?
それが嘘ではないと信じていいのでしょうか?


「ありがとう、勘右衛門。」

私もあなたが好きです。
だけどとても怖い。
あなたはとても優しいから、とても純粋な人だから。
いつか他の方に取られてしまいそうで…。


「ねぇ勘右衛門、ずっと一緒にいてね。」


不安になってそういうと、彼は決まっていつもの笑顔で私に言うのです。

もちろん。

その言葉が永遠に続けばよいですね。



    

(いつまでも忘れないと言うあなたの言葉が、将来も変わらないということは難しいので、いっそ今日を最後に死んでしまいたいものです。)


そう思う今日この頃であります。


(百人一首より五十四番儀同三司母)


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