「親子揃って愚かな。」 [ 7/9 ]

話は少し前に遡る。



ダングレストを出発し、テムザ山にて無事ジュディスと合流する事ができたユーリ御一行は、世界の真理を知る事となる。

世界に満ちる生命の根源、そして万物を構成するエネルギーの源。

それが『エアル』。

生物はエアル無しでは生きる事は不可能。
しかし、エアルの濃度が高すぎると、生物に悪影響を与える。
例えば、エアルの影響を受けた魔物は、凶暴化し人々を襲うといったものだ。
その様な事が無いよう、この世界にはエアルのバランスの調整を担うある種族が居る。
それが『始祖の隷長(エンテレケイア)』である。

だが近年、この始祖の隷長の調整力を上回る勢いでエアルが世界に充満し始めた。

『ヘルメス式魔導器』によって。

ジュディスは幼少期、戦いのさなか命を救ってくれた始祖の隷長『バウル』と共に、そのエアルのバランスを崩す根源となる、ヘルメス式魔導器を壊して世界を回っていた。
そして、その旅の中で、大きなエアルの乱れを感じ行った先にエステルが居た。

「満月の子の力はどの魔導器にも増してエアルを乱れさせる。」

ジュディスの導きのもと、やっと出会うことができた始祖の隷長『フェロー』から突きつけられた言葉だ。

エステルが使う傷を癒す力、即ちそれは満月の子の力。

「満月の子は力を使う度、魔導器などとは比べ物にならぬ程、エアルを消費し、世界のエアルを乱す。世界の毒以外の何物でもない。」

フェローにより告げられた自身の真実。
戸惑う彼女に、仲間たちは励ましの言葉と共に、エアルの乱れの根本的な解決を求め、魔導器を発明したクリティア族発祥の地、ミョルゾの街を目指す事を決める。



「ユーリ、少しいいですか?」

ミョルゾの街へと続く扉を探しに、ユーリ達はクリティア族の聖地、エゴソーの森へと空を飛ぶ船に乗り向かっていた。
皆が寝静まった夜。
漆黒の長い髪をなびかせ、船の甲板に座り夜空を見上げていたユーリは、背後から聞こえた自分を呼ぶ声にゆっくりと振り返る。

「あぁ、構わないが・・・どうかしたか?」

振り返った先には、儚げに笑みを浮かべるエステルが居た。

「隣、いいです?」

そう言ってエステルがちょこんとユーリの隣に座る。

「まだ、気にしてんのか?フェローに言われた事。」

ユーリの言葉に無言で首を横に振るエステル。

「まぁ・・・気にするなってのが無理があるか。」

横目で暗く沈む彼女の表情を盗み見ながら、ユーリがため息混じりに言葉にする。

「大丈夫です。一人だったら挫けてしまう事も、皆と一緒なら乗り越えられる・・・です。」

「ん?なんだ、それ。」

「ロゼが私に教えてくれたんです・・・辛い時も、皆と一緒なら大丈夫だって・・・そう、思うって。」

「皆と一緒なら・・・か。」

かつて共に旅をした、緋色の髪をもつ1人の女性の面影を辿り、ユーリはふと瞳を閉じ天空を仰ぐ。
身分を偽り、自分達に近づいてきた彼女。
どこか世間知らずな所があって、隙だらけで、危なっかしくてほっとけなくて、つい目で追ってしまって。
あれで本当に帝国騎士団の隊長様を務めてこれてたのかって、考えれば考える程信じられなくなって。

信じたく・・・なかったのかもしれない。

何時の日か、今のように離れ離れになる日が来る様な予感がして。
そこまで考えて、ユーリは閉じていた瞳を開け、群青色に広がる星々を見つめた。
そう言えば、彼女の旅の目的は、世界で起きている不可解な現象を調査する為だと言っていなかっただろうか。

「ケーブ・モップのエアルクレーネの暴走について知りたいなって。」

彼女は今、世界で起きているエアルの異常について気付いていた?
その彼女が帝国に戻ったという事は、その事について何か確証が得られ、それを報告する為か?
だが、彼女は「帝国を変える」と言っていた。
つまり・・・。

「今回のエアルの異常発生は、帝国が絡んでる・・・って事か?」

「どうしたんです?ユーリ。」

ポツリとこぼしたユーリの言葉に、エステルが聞き返す。

「あ、いや・・・なんでもねーよ。」

不安な表情を浮かべるエステルに、ユーリは慌てて言葉を返す。
帝国が関わっているかもしれないなんて知ったら、余計エステルを混乱させてしまう、ユーリはそう考えそれ以上は口にはしなかった。

「もう遅いし、明日の為にさっさと寝るぞ。」

そう言ってユーリは立ち上がり、まだ甲板に座り込んでいるエステルへ手を差し伸べた。

「はい・・・。」

差し伸べられたユーリの手を取り、エステルはゆっくりと立ち上がった。
そして2人は並んで皆が寝ている船内へと戻った。

ロゼ・・・。
俺達は離れているようで、ちゃんと繋がっているんだな。

お前の言う「皆」の中に俺は居るんだろうか・・・。
寝台に横たわり、隣で大きないびきをかくレイヴンを厭わしく思いながら、ユーリはふとそんな事を思い眠りについた。







帝都、ザーフィアス城において、ごく一部の限られた人間のみが知る1つの塔がある。
城の北側に位置するその塔は別名『処刑塔』と呼ばれ、螺旋階段を上った最上階には『真偽の間』と呼ばれる、人が50名程しか入れない部屋が1つ設けられている。
主に法を犯した罪人を罰する為に設けられたこの塔は、半円状に判決を下す評議会の者が座る席が設けられ、さらにその前列には彼らを守る騎士団が配置される。
罪人は円の中心に立たされ、その正面には最終的な決断を下す皇帝が座る玉座が設けられている。
罪人と皇帝の間には、王を守る親衛隊が配置し、その中心には親衛隊トップである隊長が陣取る。
四方八方を騎士達に囲まれ審議が行われる訳だが、この場所はごく稀にしか使われない。
本来は別に設けられた『審議の間』にて、ごく少数の評議会員により粛々と事が進められる。
この場で行われる審議は、帝国を仇する重罪人・・・つまり、極刑とする者のみが連れてこられる場所。
皇帝が座る玉座には、死刑執行を行う1つのスイッチが設置され、これを押すと、罪人が立つ足元の床が消え、首吊りが完成するという仕組みだった。
塔全体が刑を執行する為に作られ、塔の入口から最上階の真偽の間まで1本の螺旋階段しか設けられておらず、一度足を踏み入れると逃げる事は不可能な造りだった。

「進め。」

入口に立ち、吹き抜けの螺旋階段を見上げ、足が竦んだ。
私の背後に立つ親衛隊に促され、私は恐怖からくる足の震えを押さえようと歯を食いしばりながら、ゆっくりと左足を進めた。
死へと続く螺旋階段。
そう考えると、とても恐ろしくて、今にも逃げ出したい気持ちが溢れそうになる。

(違う!この先には新たな未来がある!)

私は自身にそう言い聞かせ、俯きそうになる視線を、まっすぐ上へと向けた。

真偽の間に着くと、黒い衣を身にまとった評議会員達と共に、鎧を身にまとった多くの騎士団が配置されていた。
鮮やかな赤色の鎧を身にまとった親衛隊に、オレンジ色の鎧をまとったシュヴァーン隊。
そして、暖色系の鎧の中に一際目立つ空色の鎧を身にまとったフレンも居た。
私の正面、皇帝が座る玉座は空席だった。
騎士団と評議会。
互いに次の皇帝候補を推挙し、どちらの者を皇帝とするのか決めかねている現状、空席であることに疑問は抱かなかった。
また、その皇帝の代わりを務める者がアレクセイであったとしても。
私のいる位置より頭3つ程上にある玉座の右隣に、見下ろすようにアレクセイが立っていた。
そしてその隣には・・・。

(リュイ・・・。)

視線を外し、真っ赤に染められた祭服のような丈の長い衣を身にまとい、アレクセイの背後に佇む見慣れた彼がそこに居た。

「これより審議を執り行う。」

腹の底に響くような低い声で、アレクセイがゆっくりと審議の始まりを告げる。

「まず、そなたの名を述べよ。」

アレクセイの反対側、玉座より向かって左側には白髪の老爺が座っていた。
彼は長年、評議会を取りまとめる役を担っている者だ。
たっぷりと蓄えられた白髭の奥から、しゃがれ声で名を聞かれ、私は背筋を伸ばしハッキリと己の名を口にした。

「ロゼティーナ・スフォルツァです。」

「歳は。」

「24になりました。」

「では、そなたの罪状を述べる。」

簡易的に淡々と進められ、老爺が皺くちゃの指で一枚の書類を手に取り、内容を読み上げる。

「皇帝陛下に仕えし騎士の立場でありながら、命令外の行動、その際己の保身のため、アレクサンダー・フォン・キュモールを口封じのため殺害した罪により、ロゼティーナ・スフォルツァを・・・極刑と処す。」

たっぷりと時間をかけ、しゃがれた声で老議員はそこまで述べると、アレクセイの方へ視線を移した。
私に下された罪状を聞いた周りの者たちの反応は様々で、

「やはり、裏切り者の娘だ」

などどハッキリとは聞こえずとも、彼らの言いたい事は否応なしに耳に届いた。

「最期に、私からアレクセイ閣下へ幾つか問いたい事があるのですが、よろしいでしょうか。」

どんな罵詈雑言が飛び交おうと、今の私には関係のない事。
今、目の前にいる父の仇をジッと見つめ、部屋全体に聞こえる程の声で言葉を発した。

「構わん。」

私の問いに、老爺が答えようと口を開きかけた時、それを制するようにアレクセイが先に了承の言葉を口にした。

「ありがとうございます。」

軽く礼を口にし、全体を見渡し、気持ちを落ち着かせた所で、私は思う様言葉を吐いた。

「何故あなたは、キュモールに始祖の隷長殺害の命を下した。また、人魔戦争でも起そうと言うのか?」

私の言葉にその場がざわつく。

「言っている意味が理解しかねる。」

眉1つ乱す事無く、余裕の表情で彼はそう言った。

「この場にお集まりの皆様はご存知でしょうか。今、世界で何が起こっているのかを!」

部屋全体を見渡しながら声を張り上げる。

「今世界では、各地にあるエアルクレーネが暴走し、そこから極めて高いエアルが噴出し、その影響を受け魔物達が凶暴化している事を!」

私の言葉に、明らかな動揺を見せたのは、評議会の者たちだった。

「エアルクレーネの暴走とは何だ!?」

「最近の魔物の凶暴化はそれが原因なのか?」

「それに、始祖の隷長とはなんの事だ?」

私を包むように囁かれる疑問の言葉を受け流し、私はただ一点アレクセイを見つめた。

「始祖の隷長とは、この世界テルカ・リュミレースにおいてエアルの調整を担う者たちです。彼らが死ぬとエアルの高純度結晶体、聖核(アパティア)が生まれる。アレクセイ、あなたはこの聖核を求めキュモールへ始祖の隷長の殺害を命じた。」

「何の事だがさっぱり理解しかねる。」

軽く私の言葉を受け流すアレクセイ。

「貴様!己を正当化しようと、虚言を申しているだけではないのか!」

「そうだ!」

「その女の言葉は嘘だ!」

私を取り囲む様に配置された騎士達から非難の言葉が上がる。
まさに今の私は、四面楚歌といったところだろう。
誰も味方など居ない、周りは自分を非難する者たちばかり。
自然と体が震え、それを押さえ込む様にギュッと腹の前で両手を握った。
握った手の平の中は、じっとりと汗が滲んでいる。
私は大きく息を吸い、そしてゆっくりと吐き気持ちを落ち着かせる事に専念した。
ここで打ち勝たなければ、私の未来は無いのだから。

「皆の者静かに。」

壁を震わす程の罵声が飛び交う中、冷静な声が彼らを制する。

「して、私がその聖核を求める理由はなんだ?」

アレクセイが薄っすらと笑みを浮かべ問い返してきた。
挑発するようなその態度に、一瞬自尊心に怒りの火が宿りかけたが、一度瞳を閉じ、冷静さを取り戻してから私はゆっくりと、そしてハッキリと言葉にした。

「始祖の隷長に対抗する為の新な魔導器の開発。」


「新たな魔導器だと!」

「アレクセイ!それは事実なのか!?」

私の言葉に、一度静まり返った場が評議会を中心に再び怒声で溢れかえる。

「あなたは、10年前の人魔戦争で用いられらヘルメス式魔導器を再び蘇らせ、それを始祖の隷長を殺す兵器にしようとしている!」

畳み掛けるように私は次々に言葉を発した。

「ヘルメス式魔導器は通常の魔導器に比べエアルを大量に消費する!そして、不足したエアルを補給しようと異常なまでにエアルクレーネが活性化し暴走を起す!結果、その影響を受けた魔物が凶暴化し人々を襲うのよ!アレクセイ!!あなたは今すぐに魔導器の開発を・・・‥!?」

「クッ・・ククククッ・・。」

それは不気味な笑い声だった。
今まで黙って私の話を受け流していたアレクセイが、右の手の平で顔を隠し、肩を震わせ笑っている。

「何が可笑しいの・・・。」

その異様な光景に、その場に居た全ての者たちが口を閉ざし、ジッとアレクセイへと視線を向けた。

「ククク・・・クハハハッ!!これは傑作だ!よくまぁ、調べ上げたものだ!!」

顔を隠していた手を取ると、彼は豪快に体を反らし高笑いを発した。

「リィ、お前が手助けしてやったのか?」

背後に佇むハンスを肩越しに振り返りながら、アレクセイが笑い混じりに問いかける。

「まさか。私が立案した事ですよ?」

アレクセイの問いに、ハンスは冷ややかな視線で答える。

「であったな。そなたあってのこの計画だ。」

その答えに満足したのか、アレクセイは静かにほくそ笑むと、ゆっくりと玉座の方へと歩みを進める。

「そう、この腐敗しきったこの世界を救うため、私は力を手に入れるのだ。その邪魔となる始祖の隷長は死して当たり前ではないか?そなたの父のように。」

「!?・・・・・・・・・・い、ま・・・なんて・・・。」

アレクセイから出た言葉に、ドクンと心臓が大きく跳ねる。

「ヴォルケン・スフォルツァ、あの者は愚かであった。理想ばかり掲げ何一つできはしない愚かな男よ。」

早鐘のように心臓が脈打ち鼓膜に響く。
握り合う手の甲に爪を食い込ませ、今にも飛び出しそうな衝動を押さえ込む。

「親子揃って愚かな。」

「アレクセイッ!!!」

「いけません!スフォルツァ隊長!!」

地の底から湧き上がる怒りに任せ、拳を振るい上げ憎き仇の名を叫び足が駆ける。
遠くの方で、私を止めるフレンの叫びが聞こえたような気がした。
怒りに我を忘れていた私は、彼の制止の意図もはかれず衝動のままに突き進む。
結果、丸腰の私が武装する親衛隊の壁を抜ける事は叶わず、2、3歩踏み出した所でアレクセイを守る親衛隊の切っ先が私の脇腹を襲う。

「スフォルツァ隊長!!」

私の方へ駆け寄ろうとするフレンの体は、親衛隊に押さえつけられ届く事はなかった。
反射的に避けたといっても、左腹を斬られた事で強烈な痛みが全身を走る。
右手で痛めた傷を押さえるも、そこからは止め処なく赤き血が流れ落ち私の服を染め上げていく。

「アレクセイ・・・あなただけは・・・あなただけは許さない!」

「フッ、虫けらがいくら吠えたところでたいした傷にもならん。安心するがよい、今すぐにそなたも父の所へ送ってやる。」

そう言って、アレクセイが玉座に備えつけられたスイッチへと手を伸ばす。

「アレクセイ閣下!お止め下さい!!」

悲痛なまでのフレンの言葉が木霊する。


私は・・・。
このまま死ぬのだろうか・・・。


不意に、全ての行動がスローモーションのようにゆっくりとした動きに見える。
そう、あの玉座にあるスイッチを押されれば、私を支える床が消え、そのまま真っ逆さまに落ちて死ぬだけだ。


私は・・・・

まだ死にたく・・・ない・・。


アレクセイが死刑執行のスイッチへと手を伸ばした瞬間、今まで一歩たりともその場から動かなかった男が、伸ばす腕を目にも見えぬ素早さで掴んでいた。
驚いて振り返ったアレクセイがその腕を振り払おうとした瞬間。
ガシャーンというけたたましい音と共に、一枚の大きな窓ガラスが割られ、そこから黒い影が侵入してきた。
突然の事にその場はパニックに陥り、我先にと評議会の者たちが出口目掛けて殺到した。
私はこの混乱の隙に逃げようと、痛みを我慢して駆け出そうとした時、大きな力が私の腰を掴みふわりと体を持ち上げた。

「な、何者だ!!」

親衛隊の1人が侵入者目掛けて声を発する。
その声に、腕を掴む男から視線を外し、アレクセイは侵入者の方へと目線を向けた。

「あやつは・・・!?」

向けた先には、大きな翼を持った魔物が居た。
いや・・・魔物ではない。
その巨大な翼を持つ、ドラゴンの形を模した生物は始祖の隷長だった。
そして、その背には人が乗っていた。
しかもその人物に、アレクセイは見覚えがあった。

「デューク・バンタレイ・・・!!」

白く輝く長い髪をなびかせ、赤色で統一された服を身にまとった一人の男が、頭上よりアレクセイを見下ろす。
その者は、帝国より奪い去られた宝剣、『宙の戒典(デインノモス)』を所持するもの。
それはアレクセイが長年に渡って捜し求めていた宝剣だった。

「スフォルツァ隊長を何処へ連れて行くつもりだ!」

フレンが騎士達を掻い潜りデュークへと近づいて来る。
デュークは無言のまま私を腕に抱き、始祖の隷長に小さく合図を出すと、侵入の際に壊した窓ガラスから飛び去って行った。
窓へ駆け寄り、追いかけようとしたフレンであったが、ここは塔の最上階、相手は翼を持つものとあっては、どう足掻いても追いつくことは不可能であった。

「奴らの後を追う!ヘラクレスを出せ!!」

アレクセイは素早く親衛隊の者たちに命令を下し、塔の出口へと足を向けたが、ふと何かを思い出しハンスの方へと振り返った。

「それと・・・リィ・・・先ほどの「あれ」は何だ?」

その言葉にフレンはハンスへと視線を向ける。
そうだ。
自分の見間違えで無ければ、アレクセイが死刑執行のスイッチへと伸ばしかけた腕を押さえた人物。
それは・・・。

「不始末だ。覚えておけ。」

「・・・・・はい。」

それは紛れも無く、彼女を裏切ったはずの人物だった。


第8話へつづく・・・。


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