三位一体

…屋敷わらし、現在もの凄く真剣です。
何をそんなに集中しているのかといえば、十代のモノに舌を這わせて十代を気持ちよくさせている。
まぁいつものことと言ってしまえばそうかもしれないけど、今日ばかりは事情が違うのだ。

これは十代に対してのただの奉仕ではない。
十代に対する愛の大きさを競っているのだ。
私とユベルで。


「ん…ふ、ぁ、ゅうだ…ひもちぃ?」

「あっ…あぁ、すごくいいぜ…っ、」

「まだだよ十代…僕がわらしなんかよりもっと気持ちよくしてあげる。ん…はふ、ちゅ…んっ、んん…」

「うぁぁ…ユベルも、気持ちいーぜ…」


くちゅくちゅぺろぺろ。

卑猥な水音が響いて、私とユベルの舌が同時に十代のモノを舐め上げる。
最初はユベルと二人でこうすることには抵抗があったけど、ユベルに私の十代への愛は小さいとか散々バカにされたのが頭にきたので、挑発に乗ってやった。
負ける気もなかったし。

だけど二人の舌が十代を介して触れ合う度に、段々私も気持ち良くなってきて、今じゃぁ普通にユベルと舌を絡めたりしている。
きっとユベルも予想外に上手い私の舌の快感に、抜けられなくなっているのだろう。
嫌がられることなく自分からも絡めてくれる。

とはいえもちろん私たちには十代が一番大切だから、十代を挟んでのディープキス。
いつの間にか二人とも、仲良く十代を半分こして舐めていた。


「あっ、やば…そろそろ出る…」

「ん、ちゅ……っはぁ、ユベル、どうする?どっちが十代の飲もっか」

「ん、はむ…ん、僕が先に飲むよ。わらしはその後だよ」

「わかった。じゃぁ最初はユベルに譲ってあげるから、その後は私にちょうだいね」

「あぁ」


そう言って私は十代の股間から離れ、ユベルが占拠する。
私はベッドに仰向けになっている十代の腹を跨ぎ、与えられている快感に堪える十代の首筋に顔を寄せた。
ちゅ、とキスをしていくとそれすら感じる十代は、次第に小刻みに奮え出し私を見上げた。
後ろでは、絶えずユベルが十代を舐めている音がする。


「あっ、ダメだユベル…俺、もう…っ」

「いいのよ十代、ユベルは十代を欲しがってるんだから。出してあげて」

「っ、だけど…」

「ね、刺激が欲しいなら私にも触っていいから…十代の熱いの、ユベルに」

「ちゅぷ…んっ、んっ、ふぁん、十代…んん…っあふっ、んっ」


十代の熱い手を胸に誘導しながら私は囁いた。
十代は何も考えずに揉みくちゃに胸を掴む。
そして背筋を反らせて、次第に腰を揺らし始めた。
限界のようである。


「十代…イって?」


甘い息を吹き掛けると、それだけで十代は絶頂に達した。


「っ、あ――っ!」


ビクビクと体を揺らしてユベルの中に精を吐き出し、ユベルはそれを全て飲み込んでしまった。
息を切らした十代の額にはうっすらと汗が滲んでいて、私はそれすらも愛おしくて舐め取った。

しばらくすると十代を綺麗に舐め取ったユベルが、私の隣にやってきた。


「十代、美味しかったよ…君の愛が」

「っ、言うな…」

「ずるい、ユベル。私にも少し分けてよ」

「仕方ないな。特別だからね」

「ふふ、ありがと」


私とユベルは十代の上で再びぐちゃぐちゃとしたキスを繰り返した。
ユベルの口に私の舌を突っ込むと、そこにはほのかに十代の味が残っていた。
唾液を飲み干すようにして私がユベルの中を吸い尽くしていると、今まで大人しかった十代の手が突然動き始めた。

さっきより確実に私を気持ちよくする為に動いている十代の手は、さらに中を引っ掻き回した。
指を何本も差し込まれて摩るように奥を突かれる。
私は身をよじるようにしてそれに堪えた。


「ん…ふ、ひぁ…んん、んっ…」

「ふふ、十代がわらしの中に入りたがってる…早く気持ちよくしてあげなよ」

「ん、わか…ってる、わ…ぁ、ぁん、」

「わらし…キツいか?」

「平気…」

「十代は気にしないでわらしの中に挿れなよ。僕もわらしの体を良くするのには手伝ってあげるから」

「あぁ、頼むぜ」

「ふぁ、っん……ぁ、な、にする…のっ?」


私の胸と中を愛撫する十代は、腰を持ち上げてそのまま中に押し入ってきた。
挿入の刺激に背筋を反らせて感じる。
すっかり奥まで十代と繋がると、十代はまだ動かないで私の胸を揉んでいた。
そこにユベルが顔を近づけてきて、片方の先端に吸い付いた。


「ん…んやぁっ、はんっ、あひぃっ!」


ペロペロと舐められたり甘噛みされて、私は声をあげる事しかできない。
もう片方の胸を十代が揉み、飾りを引っ張るので私は首を振り続けた。


「やっ、あっ、だめ、そんな…あっ!じゅうだ!ユベル…!」


他の刺激を求めるように私は腰を動かした。
それに合わせて十代も下から突き上げてくる。

ジュッニュプッジュプッ

腰を掴まれて大きく揺さぶられた。


「あぁ…、わらし、すげー気持ちいぜ」

「はっ、ぁっ…んっ、あっ、あっ、」

「さっきの二人のフェラも良かったけど…っ、顔が見えないと、つまんないしなっ」

「んっ、だっ、て…ぁっ、ゆべ、ゆべるがぁっ、あっ、んんっ!」

「俺のちんこ舐めながら、二人で舌絡めてたんだろっ?あれすげー良かったんだぜっ」


容赦なく突き上げられる。

隣ではユベルが私の胸や背筋を触り、どこもかしこも性感帯となっていた私は全身に鳥肌が立った。
実が赤く反り返り、天井を向く。
十代の乱れた顔が餓えた私を余計に興奮させた。


「んぁっ、あ、はぁ…っあっ、」

「ほら、わらし。もっと腰を動かさないと十代が満足できないだろ?」

「ひぁっ、あっ、あん、っあ、じゅ…だいっ!」


ユベルの声がくすぐるように囁き、私は半分泣きながら腰を振り続けた。
二人の結合部から溢れ出す液が止まらない。

何度も挿入を繰り返している内に、やがて十代は腰を掴んで今まで以上に強く揺さぶってきた。


「っぁ、わらし…わらしっ!」

「あっ、十代…!」

「っ、イく――あ、くっ…!」


ドクンッドクンッ

強く腰を引き寄せられ、最後に十代は私の中に熱い液を注ぎ込む。
同時に私の体も背中を反り返してビクビクと痙攣し、中が締まったのを感じた。

二人一緒にイッたんだ…何か幸せ。

そのまま十代の体にもたれ掛かろうとしたけど、素早くユベルが私の体を十代から引きはがした。
十代の隣に横たわった私はまだぼーっと天井を眺めることしかできない。
そんな時、足に違和感を感じた。

くちゅり、何かが私の中から十代のを掻き出す音。


「ズッ…ちゅ、ぴちゃ…んっ」

「あっ…や、ユベル、何してるの…っ!?」

「っふ…、十代がわらしの中に出したものを、僕も分けてもらうのさ。君と十代が混ざった味は、さぞ美味しいんだろうね…フフフ」


言ってユベルは再び私の秘部に舌を這わした。

中から吸い取られるのって変な感覚…
ユベルの舌が触れる度に、私の体は再び熱を持って暴れ出す。
嗚呼、これじゃキリがないよ。


「ユベル…あっ、十代、も…もっと…!んっ、あっあぁっ…!」


三人の時間は、まだまだ終わらない。



三位一体



(20090203)

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