しっとりと汗ばんだ肌に、上目遣いの潤んだ瞳。
そして、不安ながらにも艶のある声で俺のことを呼ぶ、甘い香り。


「兵助さま…」


今にも達しそうな梅雨にそっと口づけて、繋がった楔を強く打ちつけた。
途端、小さな口から漏れる小鳥の鳴き声のような矯声に、俺は理性なんてとっくに失っていた。

嗚呼、なんて愛しい……


「愛してるよ、梅雨」


蜜月は、終わりを知らない。


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