どうしてだ? 梅雨は何で俺を受け入れない!? あれだけ愛してると言ったのに、抱きしめて、お前だけだよと囁いたのに、 今のお前は違う男の腕に抱かれている。 幸せそうな顔で…、俺を見ると最初は表情を引き攣らせていたはずなのに、今はもう何も反応しない。 何故だ。 俺たちはいつからこうなった? なぁ、教えてくれよ梅雨…―― (兵助が‘私’を見なくなった時から、私の存在は揺らいだ) (先輩の名前が‘梅雨’だったから、私はあなたに近付けた) (常に隣に在ると思っていたのはまやかしだったのか) 真実なんて、不確かなもの |