留くんはエッチだ。
よくみんなからムッツリだの目がいやらしいだの言われているけど、みんなは良くわかっていない。
留くんはあのムッツリがいいのだ。

私はエッチな留くんが好き。
留くんはエロいからこそ留くん。
私を喜ばせてくれるのは、あのエッチな留くんだけ。
もちろん、エッチなところを除いた優しいところも大好きだけど。
でもでも、今このエッチの瞬間はムッツリな留くんじゃなきゃ絶対ダメなの!

「…梅雨、胸大きくなった?」
「え…ホントに? どーりで最近、ブラがキツい気がしてたんだよね」
「これも俺のおかげだな」
「そーね、留くんがエッチなおかげ!」

クスクス笑っていると、留くんは「何笑ってんだ」ってくしゃりと頭を撫でた。
それから、慣れたように唇に吸い付きながら、手はやわやわと私の胸を揉む。

「んっ…」

私の中で、留くんが少し動いた。

「――っはぁ、留くん…」
「俺がやらしいのもさることながら、梅雨のエロさも異常だよな」
「だって…留くんのエッチ、好き…んんっ、な…だもん…」
「じゃぁそんな俺の為に、サービスしてくれると嬉しいんだけど」
「ん…いいよっ」

今日は一体どんな要求をされるのだろうと思っていたら、留くんは組み敷いた私の両腕を引っ張って、お腹のあたりで固定させた。
ちょうど胸が二の腕に挟まれるかたちになり、いつもより丸みがはっきりする。

「こーして俺が動くとな」
「っ、あんっ」
「梅雨の胸が揺れて、すげぇエロいんだ」
「ふぁっ、あっ、やっ、あっあぁん、はっ…留くぅん…っ」
「たまんねぇな」

留くんは私の上で、上半身を起こしたまま腰を打ち付けてきた。
普通の男子高校生じゃ、こんなテク覚えられないだろう。
それくらい留くんは色々な体位を知っていたり、エッチに関する知識が豊富だ。
逆に私は留くんが初めてだったから、留くんにどんどん教え込まれている。
きっともう、留くん以外の男には満足しない体になっちゃってるんだろうな、私の体は。

ぐちゃっ、ぬち、ねちねちっ、

「あっ…とめ…くっ、きもちいい…っ」
「っは、梅雨の乳首立ってるからな…わかるよっ」
「あ…あぁっも、むりぃ…!」

ぬちゅうっ――

留くんに突かれて、私は呆気なくイッてしまった。
さすが留くん。
女をイカせるテクは、随一だと思う。

「ふぁ…ぁ、ぁ…」
「梅雨、今度は俺を満足させてくれな」

イッたばかりで力の抜けた私の体を、留くんはうまく扱って、抜かずに四つん這いにさせた。

「う…しろ…?」
「そ。今日は俺、これでイキたい気分」
「ん、留くんなら何でもいいよ」

言って私は枕にしがみつく。
留くんの動きは激しいから、イク直前のスパートは本当に自分がどうなっているのかわからない位、乱れたものになる。
以前友達が「バックは痛い」と言っていたが、私はそうは思わなかった。
痛いだなんて、微塵も。
ただただ留くんの動きが気持ち良くて、どうして友達がそんな事を言ったのがわからなかった。
そしたら留くんが「そりゃぁ相手の男がヘタクソなんだろ」って。
どうやらバックで相手を気持ちいいって思わせるには、かなりの経験がないと無理らしい。

留くんは私と付き合う前に沢山の女の人と関係を持っていたから、自然とそういうスキルは磨かれたそうだ。
ちょっと妬けちゃう部分もあるけど、留くんが今好きなのは私だし、私以外には関係を持ってないならそれでいい。
むしろ、今の留くんのテクのおかげで、私はいつも満足できるんだなーって…――

「っ、ひぁん、あっ、やっ…!」
「っ、梅雨…っ」

ぱん、ぱん、ぱん、ぱん、

留くんのが荒々しく挿入を繰り返し、打ち付けられる。
その快感に身を震わせながら、私の口からは絶え間無く嬌声が漏れる。

「んっ、ふぁっ…と…んめく、あっ、はぁんっ」
「ん…とに、最高だな…っ」
「あっ、あっ、やっ、んんーっ、」
「梅雨んナカはっ…!」

はぁ、と長い息を吐いた後、留くんは更に腰を掴み直した。
きっと、これでもう最後。
留くんもイキそうなんだろう。

「…梅雨、」

グッと留くんの動きが再開した。
留くんの余裕のない息遣いが背中から聞こえて、腰使いがいっそう強くなった。
ナカを擦るようにして、強引だけどめちゃくちゃ気持ちいいスライドをする。

ずぬ…ぬちゃり、ぐりぐり

「ん…んんぁ、はぁぁん…っ!」

留くんの動きに合わせて、私も自分から腰を振った。
段々と早くなっていくスピードと、私が感じるところを確実に突いてくるテク。
私は今が昼間だという事も忘れて、本能に任せて声をあげていた。

「あっ、あっはっ、あっ、んっあっ、」
「梅雨…っ」
「留くんっ、あっんんっ、はっ、はぁん、もっ…らめぇっ!」
「んっ、俺もイク…!」
「あっあっあっ、あっ…あぁっ、と、めくぅん…っ!」
「―――っ!」

ぬぅちゃ!

最後に奥までひと突きされて、私のナカはビクビクと痙攣した。
同時に、留くんが自身を引き抜いて、私のお尻目掛け射精していた。

「っ、はぁ…んっ」
「は…っ、梅雨、良かったぜ」
「んん…っ私も…」

お尻に留くんが吐き出した熱を感じる。
粘着性をもったそれは、トロリと私の肌を伝って滑っていくのがわかる。

「垂れてるぜ」

留くんのいやらしい声が、ククッという笑いと共に聞こえた。

「梅雨の尻、今やばいぐらいにエロいな。このままナカにまで垂れちまいそう」
「ん…ナカに入ったら、赤ちゃんできちゃうよぉ…」
「大丈夫だって」

そう言いながら、留くんは未だ私のお尻を観察しているようだった。
そんなに見られるとさすがに恥ずかしいけど、連続してイッたばかりの私の体は、思うように動かなくて。
留くんはきっと、ニヤニヤといやらしい目付きをしているに違いない。
あぁ、見たかったな…留くんのいやらしい目付き。

「留くん、私のお尻拭いてよ。シーツ汚しちゃう」
「ん? あー、もう少ししたらな。だって俺の出したやつ、まだ垂れてんだもん」

最後まで見届けてやんねぇとな、と留くんは笑っていた。

いやらしいあなたが好き


…留くんの視線で、もっともっと私を乱して。
そう思ってしまう私は、完全なるMに違いない。
けど、留くんの前だったらそれでもいいと思った。

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