私の彼氏様はおっぱいが大好きだ。
そりゃぁもう、おっぱい星人と呼べるくらいに。
というか、周りからはひそかにそう言われている。

そんな訳で、そんなエッチな彼氏を持つ私のおっぱいは、エッチの時いつも好きなだけ遊ばれる。
強弱をつけて揉まれたり、指で摘まれたり、吸われたり…
この間なんて、谷間に挟んでパイズリされた。

まじお前どんだけおっぱいが好きなんだよこのおっぱい星人が! と、私は小平太を怒った。
しかし当のこへは、平然と「だって梅雨のおっぱいが好きなんだ! 想像するだけで勃っちゃうんだぞ!」と答えるものだから、私は真っ赤になってその場でぶん殴ってやった。

…教室で話を吹っ掛けた私も私だったけど、まさかそんな答えが返ってくるなんて思ってもみなかった。
だけどそれ程、私の精神も限界にきていたのだ。

(だってこへったら、教室でも普通に胸を触ってこようとするんだよ?)

近くにいた長次は、呆れたような、同情するような…やっぱり呆れた目でこっちを見て、溜息を吐いた。
チクショウ。
泣きたいのはこっちだ。



…そして、今。

部活はミーティングだけだから、というこへが久しぶりにうちに遊びに来ていて、そんでもってうちにはたまたま誰もいなくて、何でかしらないけどそういう雰囲気に持ち込まれた。
もうおわかりだと思うが、こへは私の意見なんか最初から聞いちゃいない。
「やだ」と言った私を押し倒して、ほぼ無理矢理襲うといった形をとったのだ。

(こんの発情期が…!!)

「あっ…あっ、こへ…っ」
「やっべ、凄くきもちーぞ…はぁっ」
「ぅあっ、だっ…こへぇ、ゴムつけな…からっ、」
「だってその方が断然きもちいい!」

梅雨だって感じているだろー? と、こへは余裕ない顔で笑った。

このばか…
確かに私だって、ゴムない方がこへの事感じられて気持ちいいけど、だからって避妊しないのは…

「大丈夫だ、ちゃんと外に出すから!」
「そ…ゆぅ問題じゃ、ぁんっ」
「梅雨はここが気持ちいいんだよなー」
「ちょっ、ゃっ…ふぁっ、ぁっ、あっ…!」

こへは強く腰を打ち付けながら、私の感じるところを摩擦する。
中がぐちゃぐちゃと音を立て、それだけでいやらしい。
だけどそんな行為に感じてしまっている私がいるのも、確かで。

私は足先が震え、目の前がチカチカしてくるのを感じた。

「ゃっ、こへ、も…っイくっ」
「っは、梅雨の顔…凄くエロい、ぞっ」
「だぁっ…あっ、んっ、ふぁっ、あっ――」

否定の言葉すら紡げない。
ただ私は気持ちよくって…

「っ―――!!」

ズンッ!! と、強く打ち付けられた時、キュッと中が締まる感じがした。
あっ…あぁぁぁ…っ!

「イッ…ちゃった…」

中が波打っている間、こへは止まったまま私にキスをしてくる。
そしてようやく痙攣がおさまると、再び律動を開始する。

「あっ、はっ…、」

何度か打ち付けられると、こへも限界が来たようで、とても苦しそうな顔をして息を途切れ途切れに吐き出す。

「梅雨、イく…っ!」

こへはギリギリのところで私の中から自身を引き抜くと、すぐに射精した。
それも、私のおっぱいの上に。
ツン、と精液独特の臭いが鼻を掠めた。

「ちょ、何でまたこんなとこに出すのよ…」

私は呆れた声を出した。

「だって、おっぱいの方がエロいだろ?」
「エロいって、あんたね…」
「梅雨のおっぱいが俺ので濡れてる…やばいなぁ! まじでエロいぞ!」
「あっそ…」
「お! そうだ、ちょっと待ってて!」

言って、こへはベッドから降りると、床に放置してあったズボンのポケットから携帯を取り出す。
何をするのか、と思ったらいきなりそれを私に向けて、ニッと笑った。
まさか…

「ちょっ、写メ撮る気!? ヤメテよね!」

ピロリ〜ン♪

止めに入ったものの、遅かった。
こへは私の腕を制して、今撮った写メを保存してしまった。

「消してよ!」

怒る私に、しかしこへは頑なに拒否した。

「絶対ダメ! これはこれから俺のおかずになるんだ!!」
「はぁ!? ふざけないでよね!」
「ふざけてなんかないぞ? 俺にはこれが必要だ!!」
「尚更タチ悪いわぁ!!」

ボカッとこへの頭を殴り、私は携帯を取り上げようとした。
しかしこへはいつにも増して必死に逃げる。
元々体力に差がありすぎる私とこへは、そんな問答を繰り返した末に私が疲れてもう諦めた。
こっちはこへに付き合ってほとほと疲れているのだ。
ここで無駄な体力を使うくらいなら、こへがいない時にこっそりメモリを消してしまえばいい。
それがいい。

何も言わなくなった私に、こへはジーッとこっちを見てくる。

「つーかさー」

何よ。

「今の梅雨って、めちゃくちゃエロいなぁ。俺、出したのにまた勃ちそうだ!」
「はぁぁ!?」
「だからもう1ラウンドしよう!」
「ちょ、さすがに今続けては無理だって…」
「大丈夫だ! ちゃんとイかせてやるからな!」

そういう問題じゃないわぁぁぁ!!

結局、私はその後もこへに付き合わされて、何回もイかされた。
翌日は腰は痛くなるし、仙蔵には鼻で笑われるわで本当に大変だった。
チクショウ、こへはそんなスッキリした顔しちゃってさ!!

「こへ! もう、しばらくはエッチ禁止だからね!!」

頭にきた私がこへに向かって叫ぶと、こへからは絶叫が轟いたのだった。

おっぱい

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