【不破雷蔵の場合】

「もしもーし、雷蔵?悪いんだけど今日のデートなしでいい?体調悪くって…」
『え!?風邪でも引いたの?大丈夫?』
「大丈夫大丈夫、ただの生理痛だから我慢してれば治るよ……きっとね」
『あ、あー…そういうことか。女の子は大変だね。お見舞い行こうか?』
「ううん、いいよ。私ゴロゴロしてるだけじゃ悪いし」
『気にしなくていいよ。それに、今日は元々ゆっくりする予定だったんだし』
「そう?」
『うん、だから僕から会いに行くね。せっかく約束してたんだし、顔くらいは見たいよ。あ、何か必要なものとかある?途中で買ってくけど』
「必要なもの…あ、じゃぁナプキン買ってきてくれない?メーカーどこでもいいから」
『え!?』
「ちょうど予備がなくなるとこでさー、雷蔵が買ってきてくれるんなら調度いいや」
『ナ、ナプキンて梅雨…!』
「じゃーよろしく!あ、お腹痛くなってきた…早く来てねー!」プツッ

あー痛い痛い、時間を置いて急に酷くなるんだもん…嫌だなぁ。
ところでナプキンの買い出しを雷蔵に頼んじゃったけど、大丈夫かしら。
こんなこと初めてだからちょっと心配だけど…私もお腹痛いし、仕方ないよね。
聞いてきたのは雷蔵の方だし。

痛むお腹を抑えること二時間。
あまりに遅い訪問に心配を通り越して忘れかけた頃、雷蔵はようやく私の家にやってきた。
遅いよ。私はあれからトイレに行って、今は最後の砦を装着中なんだから。

「…で、何でこんなに買ってきたの?」
「だって、いっぱい種類があって…梅雨は何でもいいって言ったし、どうせ使うんならあっても困らないかなぁって」
「雷蔵さんよ、限度というものを知ってくれ」

これ売り場にあるナプキン片っ端から手に取ってきたんだろ。
絶対にそうだろ!

大量のナプキンを前にして、私はうんうんと頭を抱えた。


結論:雷蔵にナプキンの買い出しを頼むと、売り場の前で散々悩んだあげく片っ端からカゴに突っ込む

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