おまけ。

ここは鉢屋三郎の部屋。
三郎に自室から連れ出された勘右衛門と三郎が、座りながら喋っていた。

「なあ、今日って委員会なかったよな?」
「なあ、勘右衛門」

勘右衛門が何かを思い出すかのように、三郎に聞くが、三郎は考えていることが違うようで、勘右衛門に違う質問をした。

「ん?」
「…勘右衛門、お前…ずっと部屋に居て兵助に何も言われないのか?」

三郎は、じ…と勘右衛門を見つめた。

「え…?あー…」
「…何を言われたんだ」
「いやー…なんか兵助さ、梅雨見てると興奮して鼻血出るらしくて、バレたくないから一緒に居てくれって言われてさー」
「兵助はそんなこと言ったのか…?」
「うん、しかも部屋で居るときも、可愛い可愛いって呟いてんの」

びっくりしちゃうよなあ、兵助も大変だなあ…、と勘右衛門が笑う。

笑う勘右衛門に対して、三郎は、はあ…とため息をついた。

(あの二人…上手くやれてるのか…?)


****


「鉢屋、兵助って私に冷たくない?」
「…確かにな。」
「私を嫌い、なわけはないんだろうけど、最近豆腐に嫉妬だよー」
「…そこまでかよ」
「まあねー」

あはは、なんて苦笑する梅雨。

「あ、こんなこと兵助に言わないでよ!秘密よ、秘密!」
「…わかってるよ」

こないだそんなふうに言っていた梅雨を三郎は思い出していたのだった。


****


「三郎、どうかしたか?」

ぼーっとする三郎の顔を覗きこむ勘右衛門に三郎は気付いて、はっ…とした。

「多分、今頃兵助は鼻血出してるんじゃない?」

そんなに心配するなよー?と勘右衛門は笑った。

「まあ、そうか…」


頑張れ…梅雨、と三郎は心で呟いて、自分の机の上に置いてあるお菓子に手をのばした。



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100606

うはwなんかおまけです\(^o^)/


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